親好みの人でいいから「せめて恋愛したい」
もし結婚が「親が言うから仕方なくする」レベルのTO DOなら、いっそ結婚しなくてもいいじゃん、と考えてもいいはずです。ですが「親が気に入る人と結婚したい」と考えるような人は、根っこが「いい子」。小さいころから親の言うことを素直に聞こう、親に尽くそうとしてきたタイプに多いのです。
「そこまでやる気がない、でも親が結婚を望んでる」
それならば、親のいうことを聞きたいアラサーは思います。
「だったら、せめて恋愛結婚がいいよね」と。
もし、「結婚なんて、してもしなくてもいいよ」と親に言われる世界に育っていたら。会社でも「いつ結婚するの?」「あ、彼氏いないんだ…ごめん」と言われないですんだら。彼らは「世間や親がうるさく言わないなら、結婚しなくていいです」という人種です。
どうせ結婚しなきゃいけないんだから、せめて恋愛感情くらい抱きたい。
この気持ちをたとえるなら、どうせ社員食堂でご飯を食べるなら、美味しいメニューを選びたいとか、どうせ必修単位があるなら、好きな授業を選びたい…のように、「制限された中で消極的な好みを訴える」行為です。
もし平成の「親が好きな人と、結婚できればいい。でも恋愛感情くらい抱かせてよね」という結婚論に伝えるべきメッセージがあるならば「もっと婚活頑張らないと、結婚できないぞ」ではなく「親の言うとおり結婚する以外の人生もありなんじゃない?」という、より広い世界観を示すメッセージのはずです。
Text/トイアンナ
初出:2016.03.24
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