情けなくなることで、都合のいい女から抜け出せる
「都合のいい女で終わりたくない」というのは多くの女性が一度はぶつかることの多い悩みではないかと思います。それでは「都合のよさ」の正体とは一体何なのでしょう。世間一般がいうようにセックスができるということなのかもしれませんが、それに加えて「確信的なことを言わない」という要素も大きいのではないかとわたしは考えます。
男性自身ルール違反をしている自覚はあるわけですから、痛いところを突かれたらもちろん良い心地はしません。ですが彼の場合、他に彼女がいるというわけでもないようですし、今はうやむやになっているのかもしれませんが、もう一度確信的なことを言う勇気を持つことができれば、どうして恋人同士になることを嫌がるのか話し合うことができれば、事態は好転するかもしれません。
「確信的なことを言わない異性」という生き物は、やたらとイイ女(イイ男)に見えるものですよね。情けない部分にフタをしているわけですから当然なのかもしれませんが…。イイ女というまぼろしと対峙している彼は、「付き合ってくれない」という意味で自分自身が「都合の悪い男」であるという認識を、持てなくなってしまっているのかもしれません。
どういう形であれ、彼を失いたくないという思い以上に「都合のいい女で終わりたくない」が肝なのであれば、彼女みたいな人という概念ではなくて、恋人として生活にコミットしたいのだと改めて伝えるべきです。面倒に思われることや、惨めな思いをすることを恐れずに、一度しっかりと情けなくなるべきです。彼自身も「確信的なことを言わない異性」であるわけですが、そのペースにいつまでも乗せられてしまっていてはやはりいけないのだと思います。
『パルテノン銀座通り』に込められた、男性の不確かだけど確実にある願望
ここで“たま”の『パルテノン銀座通り』という歌を紹介したいと思います。
わたしは「男女がときどき恋人になる」という内容のこの歌がとても好きで、全文掲載したいくらいなのですが、ぜひ聴いてみていただければと思います。男性目線で歌われている歌で、「この楽しい状態が続くことを願うだけ」といった主旨の歌詞もあり、相談者様の望んでいる思いではないことは重々承知なのですが…。男性の抽象的な、だけど確かに存在する願いの一つとして聞いて頂ければ幸いです。
体の関係からはじまったカップルが、わざわざ「付き合う前に勢いでセックスしちゃったけど今はラブラブです」と公言することが少ないため聞こえてくるのは逆の意見ばかりというだけで、セックスからはじまる恋は実際にめずらしくないはずです。
彼の本心はまだわかりませんが、そして順番こそ間違えてしまいましたが、あなたが彼を真面目に好いていることは間違いないのですから、誠実に立ち向かってください。
TEXT/はくる
初出:2016.02.26
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