ニューレディーとして完走した東京マラソンの思い出

おマラソンのおもひで

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 私は昨年(2015年)の2月、東京マラソンにニューレディーとして
参加して、フルマラソンを完走しました。

 それは40歳になる直前、39歳の冬でした。
前々から、思い出の街「東京」を駆け抜けてみたいという
ミーハーな気持ちもあり、東京マラソンには毎年抽選に応募し続けていました。

 でも本当のことを言うと、これから40歳を迎えるにあたり、
太陽が燦々と照りつける中、東京中の視線に晒されて、
この先、熟年女装として生きていく覚悟を試したかったのと、
装うことができない限界の状態の中で、
私は本当に熟年女装として、この街に居ても良いのかということ

沿道の声援から聞いてみたかったのです。

油断していた当選と大まかな準備

 その割に、大それた準備はしていませんでした。
東京マラソンは人気の大会なので、当たらないだろうという油断も
ありましたし、普段から男性社会に負けないように、
そこそこ運動をしていたので、何とかなるだろうという油断もありました。

 しかし、当たってしまったのです。それも繰り上げ当選でした。
繰り上げ当選は12月に連絡が入ります。
12月は女装も何もかも忙しいので、準備期間は実質2ヶ月でした。

 その間、私もできる限りのことはしました。
足に負担のかからない靴を探し、
筋肉をサポートする下着を探し、
動きやすくてカッコ良いウエアを考えて、
オシャレなポーチ、サングラス、手袋を買いました。
って、全部買い物ですね!

 いや、もちろん、多少は練習もしましたよ。
寒いのを我慢して休日に20km走とかはしました。
あと、ジムもほどほどにちゃんと行っていました。
でもね、冬って寒いんですよ。
歳も歳だし、あんまり、頑張ったら
壊れちゃうので無理はしませんでした。

 大会の前日は東京の街を駆け抜けるので、
江戸の総鎮守の神田明神に挨拶に伺い、
無事を祈り、当日のために早く寝ました。