新しいものはどこにある?
人と会っている時にスマホをずっといじっている方が増えています。
私は正直なところ、苦手だなと思うのです。
気持ちはわかります。
目の前にいる相手は一人や二人でも、
スマホのSNSでやり取りすれば数十人、数百人、
人によっては数万人も相手がいるのです。
そしてその相手から随時たくさんの新しい情報や反応が入ってきます。
だからそちらの様子が気になるのでしょう。
でも、SNSでやり取りできる情報量は文字、写真、せいぜいが二次元の動画で、
目の前にいる実在の人間は完全3D、容量無制限、
バーチャルを遥かに凌駕する情報量なのです。
しかも臭いつきです。触れることもできます。
どんなにブロードバンドになってもその情報量が実在の人を凌駕するには
まだまだ時間がかかるでしょう。
映画『マトリックス』みたいに全てがバーチャルに置き換わり、
大きな保育器に実在を置いたりするようになれば、変わるのかもしれませんが。
一期一会
私の場合は目の前の人を分析するほうが
ディスプレイ越しの何千人とやり取りするより大切です。
情報量が多いので、読み解くのに頭を使いますし、刺激も受けます。
反応も遥かに速く返ってきます。
だから目の前の人と真剣に向き合っている方が、自分も活性化する気がするのです。
また、実物を見るとその人の考えていることが、空気にも滲み出てきます。
それを分析するのがとても楽しいのです。
ただ、それが面倒くさいという人もいると思います。
特に東京などの都会では人の数が多いので
目の前にいる人の情報をいちいち分析していると
それだけで疲れてしまいます。
防衛本能として、他人に無関心になることで情報を遮断している
という一面もあり、その延長線上で目の前の関心を持つべき人にも
同様の対応をしてしまうケースもあるでしょう。
でもね、一緒にご飯食べたり、
一緒にお酒やコーヒーを飲んだりでも良いですが、
そういう人は憎からぬ人でしょう?
だったら、お互いに心を開いて、深いやりとりをしても良いんじゃない?
と思います。
心の奥深くまで届くラリーをできる機会はそうそうあるものではないのだから。
だったら、スマホなんて見ているより、もっと球を打ち合いましょうよ。
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