揉まれて鍛えられるもの
実社会に出ても、子供のようないじめの形式ではありませんが、
差別、抑圧、排除、嫌がらせ、足の引っ張り合いは
世界中どこに行ってもあります。
子供の頃から多少そういうものにも慣れておかないと免疫がつかないと思うのです。
コンタクト系の団体スポーツをやっていた男子が
社会に出て力を発揮しやすいのは、そういう経験に慣れているからです。
私も部活経験ゼロの人間でしたから、
こういった人間同士の接触というのに慣れていませんでした。
泣きながら大人の女装になっていったのです。
人間社会は酷く残酷な一面があります。
鬼にならなければ乗り越えられないことも多いでしょう。
私は鬼が好きですが、鬼の形相をしていては味方が増えません。
辛い中でも歯を食いしばって笑顔をつくり、
味方になってくれる人には優しく接することができる人になりたいな
といつも思っています。
追い込まれたときに味方を作れるか、そういう腕試しも
いじめや試練にあったときに経験できるのです。
だから、塩梅を覚えさせて、バカバカしさを教えつつも
完全に排除しない方がいいのかなと思う次第なのです。
どうでしょう。
Text/肉乃小路ニクヨ
初出:2016.02.02
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