「手酌する女は婚期が遅れる」
xusenru
3日ほど夏休みをとって、会津にある夫の親戚の家に行ってきました。初めて息子を連れての帰省です。会津には義母の親類が多く住んでいて、そのほとんどはご高齢の方たちばかりなのですが、かわるがわる息子の面倒を見てくれる。なので、わたしは「ありがとうございまーす!」と感謝の言葉を述べつつ、出されたビールをガブガブ飲んでいればいいという非常に楽な帰省でした。
田舎の家では、まだ陽のある5時頃から夕食が始まります。自分のところの畑で取れた野菜をメインとした料理が、山のように並び、それらをアテにしてビールや焼酎を飲みます。一段落ついたところで米とおつゆが出てくるのですが、「米はいりません」なんて言っても通用しません。それは米だけに限ったことではなく、とにかく食わされる。「これ美味いから食え」「こっち食べた?美味しいから」とこちらの腹の具合なんかまったくおかまいなく勧められるのです。
もちろん、おもてなししていただいているのはわかっているので、こちらも極力箸をつけるようにはしているものの、限界もある。現在、まだ授乳期ゆえに胃の限界が広がっていることもあり、なんとか切り抜けましたが、これを「歓迎されてありがたい」ととるか、「鬱陶しい」と感じるかで、その人の生きやすさは変わってくるようにも思えます。
さて、恋愛メディアの連載で、なぜ田舎の宴会と嫁の所作について書いているかというと、それには理由があります。宴会中、最初はビールを注いだり、注がれたりしていたのですが、なんと途中から「ビールは手酌で」と言われたのです。やったー!好きに飲める!と喜んだのと同時に、ふと思い出したのは、「ビールを手酌する女は婚期が遅れる」という都市伝説です。
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