「やっぱり母乳で育てるのがいいんだよね」?恋愛にも共通する「愛情の恐喝」

母乳とミルクは必ずしも選べるわけじゃない

赤ちゃんを抱きかかえる女性のサムネイル画像 Josh Willink

 子供を連れて歩いていると、とにかく人に話しかけられます。特にご高齢の方は男女構わず「可愛いね」「男の子? 女の子?」「いくつなの?」などと話しかけてくる率がハンパなく高い。でも、加齢によって、思ったままのことが口から出てしまう身体になってしまっているのでしょうが、時に、ニコニコと笑みを浮かべながらあまりにも無邪気にディスってくるもんで、「えっ、いま、なんて言った?」と耳を疑ってしまうことも度々あります。

 先日、息子が咳をしているのが気になって行った内科の待合室でも、そういうサトラレジジイに遭遇しました。診察を終えて待合室に戻ったところ、見知らぬジイサンが2、3歳くらいの女の子を連れた女性になにやら話しかけてるところに鉢合わせ。一見微笑ましい風景ですが、会話に耳を澄ませると、「やっぱり母乳で育てるのがいいんだよね」なんてことを平気で言っているわけです。

 母乳で育てるか、ミルクにするか、それとも混合か。これはわれわれ新米母が必ず選択せねばならない問題のひとつです。
それぞれにメリットがあって、母乳の場合、ミルク代がかからないし、出掛けるのも哺乳瓶やお湯などを持ち歩かなくていいので身軽、カロリーを消費するのでダイエットになるとも言われています。一方でミルクの場合、父親でも授乳が出来ることや、飲んでいる量がはっきりとわかる、1日のスケジュールを立てやすいといったメリットがあります。
お母さん寄りのメリットばかり書いてしまいましたが、もちろんあかちゃん側にも母乳だと免疫がつくとか、ミルクだとビタミンを摂取できるとか、それぞれの長短があるようです。どちらにしても、自分がやりたい方を選べばいいと思うのですが、必ずしもやりたい方を選択できるわけではない。