女友達に攻められる彼女のイク姿を見守る彼氏

 そうして、いざベッドイン。横たわった彼女の身体を愛撫し、パンティを脱がせて局部を手マンとクンニで悪戦苦闘したものの、なかなか彼女には、イク素振りが見えませんでした。というのも、緊張で、身体中、ガチガチに力が入っていましたし、あまりレズッけがあるようにも、彼氏の前で別の人に責められるということに興奮をする変態性があるようなタイプにも見えなかった。そもそも、わたしが、いくら女性とセックスをしたことがあるといっても、こうやってウブいノンケの女のコを一方的に責めるだなんて、初めてのことでもあります。しかも、男友達はその最中、彼女の手を持ち、必死に「がんばれ、がんばれ」なんて応援してくれるものだから、テレビドラマなどにある出産シーンのようでもあって、セックスの淫靡な雰囲気はゼロ。「これ、どうやって落としどころをつければいいだろうか」と悩んでいたところで、彼女の喘ぎ声がちょっと変わってきて、ビクンッと小さく痙攣、そして「イったかも……」と呟いたのです。

 やった!開放された!と安堵したものの、心の中には疑念がありました。それは「これ、イったふりの演技?」ということ。男性ならば精液が出ているか否かで判明がつきますが、女性がイったかどうかは、傍から見てもわからないじゃないですか。なんで、彼女が本当にイったかどうかは藪の中……名前も忘れてしまったけれど、彼女はいま、何をしているのでしょうか。そして、あの時、本当にイったのか、それとも演技だったのか。きっと一生解けない謎でしょう。女同士であっても、他の女の性は、謎に包まれているのです。

Text/大泉りか

次回は<「ヤレる女」と判断されても嬉しくない!「オネエチャン」という言葉に見える下心>です。
「オネエチャン」この言葉にどうしてか違和感を感じてしまうAM読者の方はいませんか?職場の上司が「オネエチャン」と言う言葉を使っているのを想像しただけで背中がゾクゾクしちゃったり…実際、男性はこの言葉をどのような意味で使っているのでしょうか?