風俗でのバイトが人生を変えた
するとアッという間に、「俺の知り合いが、小さい出版社やってるけど、社長と会ってみる?」と言ってくれる人が現れました。キャバクラで何度か着いたことのあるお客さんでした。「お願いします!」と頭をさげてすぐに面接の日取りを決めてもらい、リクルートスーツを着て会いに行きました。
結果はその場で合格。一応、正社員雇用といえどもボーナスも保険もなし、手取りは18万ほどでしたが、贅沢は言えません。それに、わたしにはSMショーのM女っていう副業もあるし……というわけで、わたしは無事に、希望していたマスコミの仕事に就くことが出来たのでした。
同じ大学に、こういう就職の仕方をした友人はいなかったので「キャバで出会った客に斡旋してもらった会社に就職が決まった」というと、皆、驚いて笑いました。が、実際に社会に出ると、こうした「人の紹介」でもって、転職先が決まることって珍しくない。それどころか、めちゃくちゃある話ですよね。
そういうことがあらかじめ解っている学生は、アルバイト先やサークルを選ぶ際にも、「就職に結びつく」ってことを考えて選ぶのでしょうが、わたしはそんなことまでは頭が回らず、いざ就職となってから、ようやくのこと、気が付いた、という少々、ぼんやりした話なのですが、キャバクラや風俗といった場所は、反社会的な人から、普段の生活では知り合うことの出来ない超金持ちまで、とにかくいろんな人が集まる場所です。
叶えたい野望があって、時には心をすり減らすような、男と女のやりとりを受けて立つ気合があるならば、そこに飛び込んで、自分の人生をステップアップさせるために利用することもできる。
人生を劇的に変えたいと願っているあなた、今からでも遅くはありません。キャバクラなり熟女パブなりでバイトを始めてみるのも手かも!?
……って、最後は女性向け風俗専門求人誌の広告みたいになってしまいましたが(苦笑)、少々荒療治ではあるものの、真剣に、人生を変える一つの手段であることは確かです。
Text/大泉りか
初出:2016.09.03
次回は<男女がまじめに性を語れるか?エロリプに透けてしまう下心>です。
「エロいことをツイートしてる女性にはエロリプを送ってもいい」と思っている男性のなんと多いことか……。AM読者のみなさんも嫌な思いをしたことがあるかもしれません。下心なく、男女が真面目に性を語ることはできないのでしょうか?そもそも、男性同士でSEXの話をすることってあるんでしょうか?