誘いを断っても「お金は入る」システム。
男性客が部屋から出ていった後、受付の人が、指名された女のコを呼びます。
呼ばれた女のコは待ち合わせの場所を聞き、そして男性客と落ち合ってデートをすることになります。
デートといっても、喫茶店でお茶を飲むか、食事をするか、カラオケに行くか。
キャバ嬢のように指名客を捕まえている女のコは買い物に連れて行って貰ったりもしていました。
お店の人からは「最低30分はデートしてくれ」と言われていましたが、縛りはそれだけでした。
もちろん、「ホテルに行こう」と誘ってくる男性もいます。
ホテルに行く女のコもいましたが、 社会学者の宮台真司さん曰く「第一世代」であるわたしたちは、行かないコのほうが圧倒的に多かった。
その理由はいくつかあります。
ひとつには、ホテルになど、行かなくても稼げたこと。
「女子高生デートクラブ」という珍しい風俗に興味を抱いた男性たちが、次々とやってくるのです。
そのうちのひとりやふたり……どころか、10人でも20人でも「わたしはウリはしないんで」と断ったところで、痛くも痒くもない。
それにどちらにしても、「わたしはウリはしてないけど、してるコもいるのはいますよ。そっちのが多いかも?」なんて情報を与えれば、「そうか。じゃあ、次に賭けよう」と希望を持って、また店に訪れてくれるのです。