彼氏を殺しかけました
はるかさん(東京都)
エピソード:
バレンタインの日、外国人の彼氏に手作りのブラウニーをあげました。
以前から彼には「ナッツアレルギーだ」と言われていたのですが、ピーナッツしかイメージしていなくて、うっかり生地にココナッツを練りこんでしまいました。
あやうく殺しかけました。
翌日に栗羊羹をすすめたら、栗は英語で「Chestnuts」といってナッツに含まれるらしく、ただ笑っていました。
殺さずに済んでほっとしています。
ブラウニー あなたの好物混ぜてみた それはアレルギー あわや毒殺(はるか)
まさか「バレンタインのお菓子作り」なんて平和そのものの風景から死の匂いが漂ってくるとは……。
深刻なことにならなくてほんとによかった。
相手が大人で紳士的に断ってくれたからいいものの、もし女の子がちょっと強引な子で、男の子が押しに弱い子だったらと思うとぞっとします。
もし、若いころの僕がアレルギーで、大好きな女の子からナッツ入りのチョコレートをもらって、「ササキくん、いま食べて味の感想聞かせて!」なんて言われたら、たぶん、食べたと思う。恋のためなら死もいとわない、それが童貞だから。
調べてみると世の中には「チョコレートアレルギー」の人もいて、バレンタインデーの直後にアレルギーが発症して病院に来る人が多くなることから「バレンタイン症候群」という呼び方もあるんだそうです。
「ごめん、僕、チョコレートアレルギーなんだ、せっかくの気持ちだけど、受け取れないよ……」
なんて受け取り拒否のされかたをされている女の子もいるんでしょうね。
「お酒飲めないんで」とミエミエの嘘をつかれてデートを断られてきた苦い経験を振り返ると、一度ぐらいは、こんな風に断ってみたい気もします。
義理チョコは溶かしこまれた本心や釘におびえず食えるから好き