自分が魔女化しないために
- アル
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ぱぷりこちゃんはどうですか?
- ぱぷ
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noteでお焚き上げを書いてるんですけど、以前似たような相談があって。
お母さんが娘に執着していて、彼氏の方が娘より学歴低いのが許せなくて、ものすごい攻撃してくるという内容で。その時にかなり長文で回答したんですけど、やっぱり結論は「離れろ」しかなくて。
- アル
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うんうん、そうだよね。
- ぱぷ
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悲しいけど「親と離れる」しか解がないんですよね。
アルさんも言ってたように、子どもって期待してしまうので。Nさんは表面上はうまくやってた時期もあったから「このままうまくやってけるかも…?」と思ってたら、ズドンと裏切られて傷つく、というのを何度も経験してると思う。
- アル
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毒一辺倒じゃなくて、良い記憶もあるからつらいんだよね。
- ぱぷ
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そう、優しくされたり楽しかった記憶もあるから、引きずられますよね。
でもやっぱり物理的に離れることを選択しないと、同じことを繰り返すと思います。なので結婚の挨拶を区切りにして、新しい住所や連絡先を教えないとかして、さらに距離を置くのがベストかなと。
- アル
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結婚は距離を置く言い訳にも使えるし。
- ぱぷ
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そうそう。あと、離れることに罪悪感を持たないでほしいです。
毒親育ちでコンプレックスを抱えてるのに、そのうえ心ない人から「親は大事にしなきゃ」「育ててもらった恩があるし」とかクソリプを受けて、傷つく人は多いと思うんですよ。
- アル
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「マジ親たちに感謝YO!」とか言うてくるから。
―会場 (笑)
- ぱぷ
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そういう儒教的な価値観とは距離を置いて「大事にするのは、新しい家族である夫なんだ」と考えてほしいです。毒親を変えるのは無理なので、「離れる」以外に解決策がないのがつらいところですよね。
- アル
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Nさんは家を出た時点で一歩踏み出せてるので、すごく偉いと思う。お母さんに反対されて彼と別れるとか、ずっと同居し続けるという道もあったわけだから。
- ぱぷ
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本当に偉いと思うし、家を出たのは大正解ですよね。母と娘は難しいじゃないですか。「娘は私のものだ」みたいな癒着感がすごかったりして。
- アル
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信田さよ子さんが『さよなら、お母さん:墓守娘が決断する時』の最後に書いてたけど、娘のことを本気で自分の肉体の一部、自分の右手みたいに思ってる母親は多いって。
「あなたのことは私が一番わかるのよ、だって私の右手だもの」「右手だから思い通りに動かない方がおかしいでしょ」って。
- ぱぷ
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マジで妖怪ですよね。そこから逃げる行動をとれただけで偉いので、仏心を出さないでほしいです。
「とはいえ、あんなふうにしてくれたし」とか思わず、このまま逃げ切ってほしい。逃げるのは悪いことじゃないから、自分を守るための方法だから。
- アル
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年をとって弱る親もいるけど、モンスターも個体差があるもんね。
- ぱぷ
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そう、年をとるほど不平不満が多くなって、よりモンスターぶりを悪化させる親も多いので。
- アル
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女性の半数は90まで生きたりするので「あと30年、この支配下にいるの? 私はいつ幸せになるの?」って感じだよね。だから「親が死んだら自分はどうしたいか?」を考えてほしい。それが「今、自分が本当にしたいこと」なんだと思う。
- ぱぷ
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親のせいで何かを捨てたり諦めたりすると、挫折感と敗北感が半端なくて、自分が魔女化しちゃったりするので。Nさんみたいに頑張って、親と離れる選択をしてほしいです。