自分のほしいものがわかってないと、手に入れようがない
「アルさんはピッタリの旦那さんに出会えて羨ましい、めっちゃラッキーですね!」と言われますが「じゃあ初デートに高校時代に買った肩パット入りのコートを着てきて、店の予約もしてなくて恐竜と昆虫の話ばかりされても付き合う?」と聞くと「無理です」と即答されます。
正直、私も「肩パット、ひい」とのけぞりました。ハタチの私なら「こんな肩パット入った男は無理!」と即断したでしょうが、29歳の私は「人は肩パットと結婚するわけじゃない」と学んでいた。恋愛でさんざん痛い目に遭って「ホレたハレたはもういい、伴侶がほしい」と望んでいた。だから夫を選ぶことができたのです。
私もハタチぐらいの頃はスマートなハイスペ男にポーッとなり、こじゃれた店で高級ワインを注がれて「これぞ恋の醍醐味」と酔っていました。当時の私は「ときめく恋」がほしかったのでしょう。
でも生涯の伴侶として見れば、高級ワインをバカスカ頼む男に「コイツ経済観念、大丈夫か?」と思っただろうし、そんな男と結婚して出産して赤子がギャン泣きしてる時に夫がこじゃれた店で高級ワインを飲んでいたら、惨殺したくなったでしょう。
「ハイスペでイケメンでスマートにリードできて、かつ誠実で家庭的な男がいい」と抜かす女子がいたら「だったら乙女ゲーすればいいよ、課金すればサクサク進むよ!」と返します。
それは「若くて美人で性格よくて共稼ぎOKで、かつ家事育児も完璧にする女がいい」と抜かす男と同じで、そんな都合のいい女は実在しないのです。
この手の発言をする男女は現実を見てない上に、「自分が本当にほしいものは何か?」「何を捨てられて何を捨てられないのか?」がわかっていない。
自分のほしいものがわかっていないと、手に入れようがありません。
けれども「彼氏いないのは寂しいし、周りも結婚して焦るし、老後も不安だし、世間のプレッシャーもあるし、親も安心させたいし、孫の顔も見せてあげたいし…」とこんがらがってる人も多い。
こんがらがった思考を整理して「自分が本当にほしいものは何か?」を考えてみましょう。
ときめく恋がほしいのか?既婚者の肩書きがほしいのか?子どもがほしいのか?生涯のパートナーがほしいのか?…など。
それでもし「生涯のパートナーがほしい」と結論が出たなら、どんな相手とどんな関係を築きたいのか?を具体的に考えてください。
するとどんな男を選ぶべきか見えてくるし、そこが明確になれば「私が選ぶべきはこの男じゃない」と判断もできるようになります。