スカウティング型の企業=肉食系女子

アル:恋愛も同じですね。一部のモテる男は何人もの女子と付き合えるけど、1人も付き合えない男子もすごく多い。
そしてレベルの高い男子は狩られていて、残っている男子はレベルが低いっていう。

S:採用でいうと、オーディション型とスカウティング型の企業があって。
前者は応募を待っているだけで「優秀な男子学生がいない」と嘆いている。でも、現実は「優秀な男子はスカウティング型の企業に狩られてる」って話なんだよね。

アル:婚活でいうと<スカウティング型の企業=肉食系女子>ですよね。

S:うん。芸能プロに喩えると、ジャニーズやホリプロであれば膨大な応募の中から選べばいい。
でも弱小プロは、みずからスカウトにいかないと良い人材はつかめない。

アル:シビアな話だけど、女子アナやモデルとかブランド力の高い女子は応募の中から選べばいいけど、そうじゃない女子はスカウトにいかなきゃダメってことか。

 うーん…ただSさんも「美人で性格がよくても不幸な恋愛をしてる女子が多い」と言っていたでしょ?
ガツガツ応募してくる男には、ヤリチンや遊び人が多いんですよ。

S:そっか…じゃあやっぱ自ら選んでスカウトする方が幸せなのか。

アル:それに未婚男子の4人に3人が「自分は草食」と答える時代だから。そもそも応募しない男子が多数派なんです。

 女子校の同窓会に行くと、身持ちの固い“いいお嫁さんタイプ”が独身で、昔遊んでた子はみんな結婚していますよ。彼女らは自ら狩れる人たちだから。

S:「マトモな男はみんな結婚してる」っていうけど、実際そうだもんね。
企業研修に行っても、男子は全員既婚で女子は全員未婚ってパターンが多い。女子の方が見た目もコミュ力も高いにも関わらず。

アル:全体的に女子の方がレベルが高いからですよね。
たとえば服ヨレヨレで人の目を見て話せない女子はめったにいないけど、男子は結構いるじゃないですか?
で、そういう男子が「どうせ女はイケメンが好きなんだろ」と言ったりする。

 女子でそんなこと言う子はまずいなくて、見た目やコミュ力を磨くとか、自己努力する方向にいくんです。
男は「見た目で選ぶ女が悪い、俺は悪くない」ってプライドがあるんでしょうね。

S:男のプライドが男をダメにしてるんだなあ…。

アル:男性向けに恋愛記事を書くと「なんで男ばっか努力しなきゃいけないんだ、この上から目線のクソ女!」と必ずディスられますよ。そういうコメントが100件以上つく。

S:大変だなあ。

アル:ディスられるのは全然平気なんですけど。
ただ「女はさんざん努力してきたんだよ、恋愛特集や恋愛本も圧倒的に女向けが多いでしょ?」と言いたくなる。ちゃんと現実を見ましょうよって。

S:やっぱり親が悪いのかな?
うちの息子を見ていると「こりゃマザコンになるわ」と思うもん。

アル:息子は甘やかされてますか?

S:ベタベタに甘やかされてる。
特に今は少子化で1人っ子が多いし、異性の息子と母親は恋人みたいになるから。「ありのままでいいのよ、愛してるわ」って。

アル:レリゴーですね。

S:うん、レリゴー。磨いたり、努力したりする必要なんてないわっていう。

アル:『アナ雪』は色んな解釈があるけど<男社会で女は強さや実力を隠さなきゃいけなくて、その象徴が手袋>ってのもありますよね。で、手袋を脱いでレリゴーっていう。

S:アルは『アナ雪』みてどう思った?

アル:バトルシーンがなくて退屈と思った。

S:やっぱバトルシーンが不可欠なのか(笑)。