5回ベッドを共にして虜にできないならそもそも付き合えない/はあちゅう×下田美咲対談

AMで連載中「毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門」の書籍版『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)を出版されたばかりのはあちゅうさん、6月3日にTwitterで話題沸騰のお悩み相談から生まれた『生きているだけで死にたくなるような世の中で生きていてもいいような気がしてくる119の名案』(竹書房)を発売される下田美咲さんが、恋愛について真剣に語る対談です。

女々しい男好き? 雄々しい男好き?

___本の中ではあちゅうさんは漫喫で出会った人とその日のうちにキスして恋が始まったと書かれていましたし、下田さんは出会った瞬間からが前戯だと書かれていました。お二人はどんな瞬間に恋に落ちるんですか?

はあちゅうさん(以下、はあちゅう):出会った瞬間に2つのボックスに分かれますよね。
体の関係をもてる「やれる」ボックスと生理的にそれが無理な「やれない」ボックス

下田美咲さん(以下、美咲):
「やれる」「やれない」に分けるんですか。私、その感覚ないかも。この人、好みかも? ってことに気付くのが遅いんです。

はあちゅう:でも、好きになる人の共通点ってあるでしょ?

美咲:鼻筋が綺麗な人は好きですね。あと、ストレートアイロンを入れているかどうかは重要です。
自分の地毛を活かさずに、一生懸命セットしようとしているところがいいんです。コンプレックスをどうにかしようとしている人にきゅんときますね。

はあちゅう:え? ストレートアイロン?(笑)
コンプレックスがある人は好きだけれど、それをずっと気にしている人って、私は苦手だなあ。

美咲:そうなんですか? 私は、自分の素材で勝負しようとしないで、身支度に時間がかかるような男性が好き。
写真撮ろうって言ったときに「ちょっと待って、今、ネックレスするから」って言うような人も好き。

はあちゅう:……ちょっと待って! 全然わからない!(笑)
そりゃ、イケメンは好きだけど、それは自分のカッコ良さに気付いていないふうだからいいんですよ。
外見に頓着していなくて、自分の売りは別にあるというイケメンだから素敵なのであって。そこまで外見を気にする男性はひいちゃうな。

美咲:私は、あらゆる場所を鏡にしてチェックしちゃうような男性が好きです。
ショーウィンドウでも黒塗りの車のボディも、全て鏡にしちゃうような人。

はあちゅう:えー! それって女々しくない?

美咲:女々しいの、嫌ですか? どうして?

はあちゅう:え? なんでだろう? でも、ほら、男だから。男は男らしくしてほしいと思うでしょ。
女々しいのは私一人でいいんです。唯一、私のことで女々しくなるのは許すけれど。会えなくて寂しいとか。

美咲:雄々しさの魅力ってどんなところですか?

はあちゅう:頼れる人のほうがいいじゃない? 包容力、たくましさ。結婚したときに守ってくれるような人。
だから私よりも稼いで、自分を守ってほしいと思う。それってちょっとしたお姫様願望だと思うのだけれど。
美咲ちゃんは、どうして女々しい人が好きなの?

美咲:うーん、そういう男性を女々しいって思ったことはなかったけれど、自分らしさみたいなことに執着せずに、常に自分のコンプレックスを解消しようとしている人って好きですね。

はあちゅう:うーん、美咲ちゃん、ちょっと変わってるよ。