恋愛・結婚像が黄金期でストップしている女性は次へ進めない

 上記の女性のように、「高望み」は結婚したい女性にとって無意味なことです。
そもそも論に立ち返ることになりますが、一般的に男性は年を重ねた女性よりも、若い女性を好みます。
これは本能に導かれるままのことで、抗えないことでもあります。
しかも高望みされる男性のモデル像を思い浮かべてみると、安定感のある職業や高収入、好感度の高いルックスに中身……嫌われる要素がゼロ。
このような男性がひとりいたら確実に数十人の女性が彼を狙っていますし、早い時期に売り切れているはずです。

 極端な話をすると、彼に殺到する女性の中に(1)23歳でまだ世の中をあまり知らず素直でかわいい女性、(2)33歳で酸いも甘いも噛み分けた人生経験豊富なオトコを見る目が厳しい女性がいたとすると、男性はどちらを選ぶでしょうか。
確実に(1)の女性を選ぶ男性のほうが多いです。
「教えてあげたい」願望が強い男性にとって、若い女性ならではの経験値の低さゆえの無知、些細なことに感動してくれる姿勢などは、年を重ねた女性にはないものです。
また結婚などの将来を考えたときに、若い女性のほうが出産・子育てにおいて安心感もあります。

 自分の現状に蓋をして高望みをし続けていても、若く美しい女性たちに勝ち抜いて、高スペックな男性を獲得するのは至難の業です。
男性の好み、男性側の理由などから見ても、この主張には根拠があることがわかるはずです。
ここで学生時代に交際した相手の男性のことを思い出してみてください。
どうして彼とお付き合いを始めたのかを。彼と付き合っていて楽しかったかどうかを。

純粋にその当時に「この人とは合う」「通じるものがある」と感じたから交際していたのではないでしょうか。

 人は出会ったすべての異性と深い関係に進むわけではありません。
とくに女性の場合、本能的に「この人なら安心」と感じる男性を選ぶようにできています。
ひとりの男性を選ぶ本能は確かなもので、そのときその状態の自分に適した相手を見事に選び抜いているものです。
その感覚を忘れて「相手の市場価値」だけに踊らされ、高望みを続けるのはバカバカしい。
あなたが気になる相手は「あなた自身」を反映しているでしょうか。
相手は今の自分を映し出す鏡のようなものーーこのことを念頭に置いて高望みをやめるレッスンを始めてみませんか。

 次回は、「専業主婦願望は捨てよ 目指すは〝そこそこ稼ぐ女”」をお届けします。

Text/池田園子

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