フランスで直面した“一か八かの決断”

中村:今はすごく幸せなんですが、そういう風にいいことばっかりも言えなくて、日仏カップルって2~3年目で8割ほどは離婚するんですよね。実は浮気魔だったり、やっぱり言葉が通じないだったり。
あと、フランス人は稼ぎがほとんどなくて、共働きしないと生活していけないところなので、日本の意識のまま結婚して、旦那に頼ろうとすると「働く気がない」と離婚されてしまったり。
理由も聞き出せないくらい急に別れちゃうこともあって、それはセックスレスがあるんじゃないかなと思っています。日本人女性って、外国の方に比べるとセックスがあまり好きなじゃない傾向があって。だから幸せな人とそうじゃない人の差はありますね。

雨宮:海外だと、「愛がなくなった」「セックスがなくなった」「心変わりした」が、日本よりも明確な離婚理由になるところも多いですよね。日本だともう少しぼや~っとしていて、「愛やセックスと夫婦は別」みたいな感じで続く場合もある。

中村さんは、スカウターで値踏みするのをやめて今の旦那さんと結婚されたとおっしゃってましたが、事前に最低限の生活面での相性というか、信頼できる相手かどうか確認はされましたか?

中村:一応色々見たんですよ。私を選んだ理由とかも聞いてみて。そしたら、片割れが見つかったという感覚があったんですよね。その後も、お金の使い方とか浮気しないかとか見極めて、「もうこれでだめだったら全部私の責任だ」って覚悟を決めて飛び降りたような感覚で、結婚しました。

雨宮:清水の舞台から飛び降りたんですね…。飛び降りる決断ができるほど、ピタリと来る相手だったんですね。
その一か八かの決断っていうのが、日本にいるとなかなかできないのかもしれません。保留にしても、相手と会えなくなるわけじゃないと思ってしまったり。
中村さんは、世界に出ることで、決断しなければならない場所に自分を連れていって、決断のチャンスを自分で得たんでしょうね。