セルフブランディングは苦しいけどした方がいい!?
アヤ:でも、アイドルを追ってると、彼らもブランディングしてるんだなって分かってきたんです。
私がブスとニートとオカマを背負っていくのが辛くなったように、アイドルたちもそれぞれ辛いんだなって…。
まみ:アイドルの子って若いのに…。セルフブランディングって恐ろしいよね。
アヤ:器用な人ほど損しちゃいますよね。
まみ:じゃあ、しないほうがいいってことなんですかね?
アヤ:ある程度、私はした方がいいんだなって、脳内垂れ流しで社会的な立場が危うくなってきてから分かりました。今思えば、半分くらいブランディング要素を残しとけばよかったなって(笑)。
そうすれば担当さんにもリムられずに済んだんじゃないかな。まみさんはどうですか?
まみ:やっぱり分かりやすさって点でいうと、「どんな人なの?」って訊かれたときに、一言で答えられるキャッチーな言葉があったほうがいいとは思います。 ただ、さっきのアヤちゃんの話と同じように、最初にそこでついたイメージを払拭するのはすごく難しい。 「少年アヤちゃんって何者なんですか?」「ブスでニートのオカマです」って、わかりやすいじゃないですか。 そのあとで「文章がすごく面白くて…」とか言っても、「ブスでニートのオカマ」っていうのがインパクト強すぎて、後者は印象に残りにくい。
自分もそうですけど、無名のライターが仕事を始めるときって、必ず得意分野やどんなものが書けるかって訊かれるんです。そのときに面白いキャッチフレーズがあったほうが、話は早いと思う。
アヤ:だからある程度はブランディングが必要なんでしょうね。
まみ:別に私たちに誰も本気でセルフブランディング論とか期待してないと思うんですけど、一応訊くと、どこら辺からブランディングって必要だと思います? 例えば、アヤちゃんにはライターとしての仕事をしていない時期もあったじゃないですか。
世に出たいとかは別に思ってないけど、身近な人だけツイッターを見てる状態のときにブランディングとか、見せ方って考えたほうがいいのかな? 知らない人も見る可能性はあるし、そこから人間関係が広がる可能性はあるでしょ。
アヤ:なんか…よく分からなくなってきた…。
まみ:…辛気臭い感じになったので最後にあれをかけましょうか。ブランディングとか、せこい概念を打ち破るMaxの新曲の「Tacata’」をみんなで聞こうと思って。
(「Tacata’」をみんなで視聴)
アヤ:なんというか…災い転じて福と成すとはこのことかと。
まみ:突き抜けた意志には誰も勝てないんだって、すごく感動した。みんなもう踊れますよね?
アヤ:結局、人間って知的レベルの高い生き物だから、そんな綺麗に割り切らなくても、こういうグレーゾーンから奇跡を生み出すことだって出来るんですよね。我々がTacata’現象から学ぶものは大きいと思います。
Text/AM編集部