雨宮まみ×少年アヤちゃん「人間ってかわいいね。どうせ死ぬのにセルフブランディングとか考えて」

あの伝説トークイベント『マミ&アヤの絶望から立ち上がる恋愛教室』を覚えていますか?
今回はそのイベントに次ぎ、7月25日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催された、雨宮まみ×少年アヤちゃん『人間ってかわいいね。どうせ死ぬのにセルフブランディングとか考えて』をお届けします。

著書『女子をこじらせて』(ポット出版)で全国のこじらせ女子に大きな影響を与えた、ライター・雨宮まみさんとモテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている、ライター・少年アヤちゃんの二人がお届けするセルフブランディング入門です!

セルフブランディングが大切だというけれど…

少年アヤちゃん 雨宮まみ

雨宮まみさん(以下、敬称略):第一部は私たちのセルフブランディング講座をお届けします。

少年アヤちゃん(以下、敬称略):とは言え、教えられることとか特にないんだけどね。無様な失敗談からいろいろと学んで頂けたらと思います。

まみ:最近セルフブランディングという言葉がすごく流行ってるじゃないですか。
自分の演出の仕方次第で今後の成功が左右されて、ライターもセルフブランディングが大切だと言われていますよね。

少年アヤちゃん 雨宮まみ 女子をこじらせて 『女子をこじらせて』/雨宮 まみ (著)/ポット出版

私は特にセルフブランディングを考えていたわけではないんですけど、最初に出した本が『女子をこじらせて』だったので、自然と、「私本人がこじらせ女子」というブランディングになってしまいました。

アヤ:それで、噂のこじらせおばさんに……。

まみ:こじらせおばさん…誰がそんなもんなりたいんだっていうね。
でも、そうなってしまったら、もう否定しても無駄なんですよね。「そこまでひねくれてるわけじゃないです」って言うと、「またまた〜、そこがこじらせてますよね!」って返されるし、歪んだものの見方とか、毒舌っぽい面白さを求められて、「いや、私そういうんじゃないんですけど…」って言うと「あんな本出しといて何言ってんだ」って、「こじらせ詐欺」みたいな状態になっちゃって。相手の「こじらせ女子」というイメージと、私個人のこじらせの間は違いがあるんだけど、そういう細かい差異は顧みられない。

アヤ:なんか「風俗嬢は性被害に遭って当然」とかいうオヤジみたいですね。人を記号で捉え過ぎっていうか……。
これってブランディングの弊害なんでしょうか。