今日は「海外旅行の億劫さの半分は成田空港までの距離」という“あるある”を噛みしめながら本当の恋愛の話をしようか。
最近、結婚願望が強くなっている。その背景は別途書こうと思っているのだけど、一般的に俺くらいの年齢(三十前後)の男性で「結婚をしない」は「決断ができない」と同義だ。特に専業主婦ではなく、「働くことが好きな女性」がパートナーの場合には、結婚それ自体にメリットがないから、決心がくすぶりがち。彼女の年齢や妊娠という外部要因がないかぎりは。
さて、そんな俺が「もう結婚しちゃおう」と思っている理由はひとつではないのだけど、個人的には、面白い心の移り変わりだったので、万人には当てはまらないかもしれないけれど、今日は書いてみようと思う。
「もう結婚しちゃおう」の決定打
俺と彼女はこの春で5年目になったんだけど、タイミングが合わずに去年の夏まで旅行をしたことがなかった。半年ほどで同棲を始めたくらいの仲だったのに。
去年の夏は沖縄、今年の春には台湾。「おいおい、とんでもなくメジャーなスポットじゃねーか。安易な奴らだな!」と思われそうだけど、両方とも島を縦断して観光ガイドにろくに載っていないスポットにまで行く攻める旅行だったのである。
沖縄では那覇~備瀬崎~フクギ並木~北谷町。そして慶良間諸島の阿嘉島という地上の楽園までフェリーで。台湾ではMTRと高速鉄道を乗り継いで、台北~十份~九份~猫町、台南、最南端・墾丁のビーチまで。行ったことがある人は「頭おかしいんじゃねーのか?」と思うくらいの移動をしてきた。
事前に二人で行きたい場所をピックアップして、タイトすぎない旅程を一緒に考えて、現地ではなるべく現地の人たちと触れ合う時間を持って、一緒にたくさん歩いて、すごく笑った旅行だった。
彼女に「マジでたくましいな、この人」と惚れ直し、いつだって陽気でリラックスしている俺を見直してもらえた時間になった。