乱交パーティーで渦巻く欲望、視線…『愛の渦』で三浦大輔監督が描く人間の動物性

三浦監督が本当に過激な演出の本当の意図とは?


 前回レビューでご紹介した、3月1日公開の映画『愛の渦』。
劇団ポツドールを主宰し、本作の原作・脚本・監督を担当された三浦大輔さんにインタビュー!
恋愛やセックスについてなど、本作にからめて伺いました。

「エロいものを見たい」と思って来てくれた人は
逆にがっかりするだろうなと(笑)

鈴木みのり 愛の渦 三浦大輔


———この作品は、三浦さん主宰の劇団ポツドールでご自身が書かれた戯曲で、乱交パーティーという舞台が話題になっています。
その様子がとてもリアルだと思ったんですが、三浦さんは乱交パーティーに行かれたことがあるんでしょうか?

三浦監督: あ、行きました行きました。
僕がこの原作の舞台をはじめてやったのがもう10年近く前なんですが、その時に3~4回取材で行きました。
もちろん経験がそのままドラマにはならないんですが。
例えば、明らかにヤりに来ているのに最初にぎこちない会話があって探り合ったりという状況は実際にあったので、「こういう風になるよな」と、ところどころ反映させていました。
でも、全部ではないですね。
あとは店長の説明もディテールの部分に使っています。

———セックスそのものよりも、コミュニケーションが丁寧に描かれているなと思いました。
そのプロセスから人間関係が浮かび上がってくる様子がおもしろいな、と。

三浦監督: そうですね、そこですね。
人間関係と言いますか、この乱交パーティーという設定を作って人間の普遍的なものを描くという。
「エロいものを見たい」と思って来てくれた人は、逆にがっかりするだろうなと(笑)。
濡れ場はあるんですけど、エロく撮ろうとは思っていないんですよ。 単純に「そこにあるセックス」という、客観的な視点でセックスを撮ることを心がけていました。