「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と言うのは無理な話

J: えーっと、青山さんが20代後半ならば、 「焦る気持ちも分かりますー」という話もできますし、もちろん35歳になってますます焦る気持ちも分かるのですが…。
それにしても相手不在というか、ちょっと言葉はきつくなってしまいますが、人を人とも思わない感じを受けてしまいましたよ…。
人からこう言われたとか、こう見られるという話から始まったので。
未婚の私が言うのもなんですが、結婚って相手あってのものだと思うんですよ。

青: はい。そうですよね…。自分の体裁のことしか話してないですね。

J: そうなんです。「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と、言っているように聞こえます。

青: そうですね。そんな考えにとらわれている自分がいやです。

J: 「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と思っている人と結婚する人は、同じように「俺を社会的にOKにする女と結婚する」と考えている人だと思います。
だから、どうしても結婚がしたいのならば、そういう人と結婚するという手はあると思いますよ。
その代わり、先方は女をどういう基準で選ぶかは分かりません。
例えばお相手は50歳を過ぎているかもしれない。そうすると、老後と孤独死の心配は先方の問題というわけです。
先に青山さんが相手の老後の世話をするわけです。
もしかしたら、お相手のお母様やお父様の介護がすぐ始まるかもしれない。

青: やっぱり、社会に承認させるためだけに結婚したいんじゃないです。
話を最初にそこにフォーカスしてしまったのがよくなかったのですが、まず純粋に誰かと両思いになりたいです。

J: !? 純粋にって…なに?!

青: 結婚できるかどうかとか考えずに、ということです。

J: ほんとにぃ~? ほんとに結婚できるかどうかを考えないで付き合えますか?

青: うぅ…、付き合い始めたら、考えてしまうとは思いますが、プレッシャーはかけないようにしたいと思います。
この年齢と付き合うこと自体、すでにプレッシャーかもしれませんが。

J: そう言い直したのはなんででしょうか?

青: 結婚できればなんでもいいと思っているわけじゃないと思ったのと、お互い認め合った上で幸せになれる結婚がしたいと思いました。

J: んんん…。今のところ、相手を認める話はまるでしていませんよ。
相手のリスクを背負う結婚は嫌だということなのでは?
現実的な結婚のリスクの話が出てきたら、いきなり「純粋な…」という恋愛の話になったのでちょっとビックリしました!

少し防衛体制に入ってしまっているかもしれないので、一旦マインドをリセットして、エゲつないことでも正直に書いてみてください。
自分の今までの発言を読み返して見るといいかもです。

青: はい…、まず読み返してみます。

【つづく】 次回は解決編をお送りいたします。お楽しみに!

Text/ジェーン・スー