明確な目標を遠目におくことでモチベーションを保つ
ジェーン・スー: ところで上昇志向はありますか?
中谷: 上昇志向はあるのですが、プレッシャーに弱いです。
ジェーン・スー: あはははは!なんなんだ最近の若者は!!!
中谷: www 期待されていると感じると、はずしたくなってしまうというか、なんだか期待はずれの行動をとりたいような衝動にかられてしまいます…。これも悩みの一つです。
ジェーン・スー: いい子でいたい人かと思いましたが…ちがう?
中谷: 「できるできる」と言われると「できないこと」をしたくなって、「できない」と言われると、見返したくなるという天邪鬼です…。
ジェーン・スー: あはははは!非効率的!!!
中谷: 非効率なんです……。優等生に憧れるのですが、どうしてもいい子になれないタイプでした。
ジェーン・スー: 無駄なことに悩むのは人間の特権だと思いますが、それにしても疲れませんか?
中谷: ときどきめちゃくちゃ疲れます。
母にも「何がしたいのかわからない」と散々言われてきたのですが、自分でも分からない状態で…。
最近はさすがに、仕事面など重要なポイントでは反対のことをしたくなる衝動に打ち勝つようになってきました。
ジェーン・スー: 自分が一番望んでることを、今の時点でかまいませんから、どういう風な仕事人になりたいですか?
深呼吸して考えてみると、今のところ思い描ける理想の姿はどんな感じですかね?
中谷: 出版社でWEB化に消極的なところが多いと思うので、その仕掛け人のような感じになりたいです。
飽きっぽいのでたくさんのメディアを同時に担当したいですね…。
と、思い描く像はタフなのですが、体力がなさすぎて実現できるか不安です。
ジェーン・スー: おもしろそう!もっと夢を聞かせてください。
中谷: 様々なジャンルのWEBマガジンを、それぞれ特性に合った見せ方を考えられたら楽しいだろうなと思います。
ジェーン・スー: いまフォーマットはひとつみたいなところが多いですもんねー。
中谷: そうなんです。出版不況とか言われていますが、出版のコンテンツはすごく面白いと思うのでいろんな可能性があると思うんです。
ジェーン・スー: では雑誌をたくさん抱えている大きな出版社に転職した方がやりたいことがやれそうですね!
中谷: そうですね!楽しそうです!
ジェーン・スー: 個人的な感想ですが、たとえば書籍の販促ツールとしても、WEBはもっと出版社に活用されてもよいと思うんですよね~。
まぁ本をあまり読まない私が言っても説得力はないんですけども…
中谷: いえいえ!確かにもっとWEBを上手く使えたらとよく思います。
ジェーン・スー: ですよねー。amazonの「なか見!検索」に頼りすぎなところありますよね。
これまた個人的な感想ですが、WEBのメディア化という意味においては、既存のメディア(TV、紙媒体)はまだまだ企業側が上手に使えてない印象がありますよね。新聞やラジオのほうが上手な気がします。
…というわけでですね。中谷さんは目標をちょっと遠くに、でも明確にもつことでモチベーションを保つのがいいと思うのですよ。
中谷: !!
ジェーン・スー: 「今の仕事」というくくりになってしまうと、どうしてもルーティン化してしまうようなので。
中谷: たしかに「今の仕事」を何年続けるかという考え方になっていました…。