RPGのつもりでラスボスを倒すための知恵を溜め込む

ジェーン・スー: RPGでいうところのラスボスを決めてですね、そのラスボスに到達するまでのステージだと思うようにすれば、仕事への取り組み方も変わってくるのではないでしょうか。
1st.ステージやるのに十分すぎる武器を持ってますから、そうすると簡単だから飽きちゃいますよね。

中谷: たしかにそういう思考ならモチベーションが保てるような気がしてきました!
仕事への取り組み方も変わりそうです!

ジェーン・スー: そう考えるといまいる職場でできるだけしゃぶりつくすように仕事しないと、次のステージで武器不足になる可能性があるわけです。

中谷: そうですね!今からやれること全部やらないと…目標にたどりつかない気がします。

ジェーン・スー: うん。 確かにいまやってることだけを見てたら飽きちゃうと思いますよ。
あと一つ大事なことは今の話をできるだけたくさんの人にすることだと思います。

中谷: おお

ジェーン・スー: 自分の脳内だと完璧なプランも、人と話すことで新しい刺激が加わって目標が変わったり(そこは柔軟に)、気付かなかったことに気付けたり、あとはそういうチャンスがあるときに誰かに思い浮かべてもらえたりする特典があります。

中谷: なるほど!

ジェーン・スー: 周囲の村人に「ラスボスを倒したいんですが、ラスボスについてご存じですか?どこにいけばいいですか?」と尋ねまくり、ラスボスにたどり着くまでに知恵をためこむ。

中谷: RPGwww

ジェーン・スー: まぁそうなると必然的に長老みたいな人に話を聞いた方がよいわけで、それは先輩とか同業他社の先輩とか、そういう人になると思います。
それで、そのうち確実に手持ちの武器では足りなくなってくるステージが来るとおもうので、その時にはちょっと頑張って踏んばるといいかもしれません。

中谷: はい、なんとか頑張れそうな気がしてきました!

ジェーン・スー: あはは! あと、WEBに対してまだまだ革新的なことができない既存の企業は、WEBの収益化や、WEBを使うことでどう売上げが上がるかということがわかってない場合がまだまだ多いと思うので、そこについての知識や経験も積んでおくと、次のステージに行ったときに武器になるかもしれませんぞ。

中谷: はい!なんだかモチベーションが!たかまってきました!!

ジェーン・スー: おい、簡単だな若者!!!

中谷: wwww

ジェーン・スー: 今の会社に営業部はありますか?

中谷: あります!

ジェーン・スー: どこかのタイミングで異動するのも手かもしれませんよ。
営業と編集と企画をやったことがあるというのは強みになるのではないでしょうか。

中谷: たしかに、自分にないものが確実に手に入れられるような気がします!
ちょっと怖いですが…挑戦してみたいです!

ジェーン・スー: うん。ちょー大変だと思いますが、前回の相談でもお話したとおり、どう収益化するかということを理解しているかどうかは仕事をしていく上で非常に大切なことだと思います。

中谷: そうですよね・・・。面白いもの=お金になるもの、ではないと感じるのですが、折り合いをつけるのが難しい場面が多いので興味があります。

ジェーン・スー: そうそう、もしかしたら折り合いをつけないで収益化する方法があるのかもしれないし、やってみないとわからんですよね。
異動は飽き性の方にはいい手段ですよ。でも上手にやらないと、次の転職先が営業になったりするので、もう一度編集に戻ってきてから転職した方がいいかもしれませんが。

中谷: たしかにそうですね…。どうしても飽きてしまったら、営業に希望をだしてみようと思います。

ジェーン・スー: たとえば雑誌は値段をつけて読者に雑誌を買ってもらうという方法と、雑誌のなかに広告やタイアップ記事を入れて広告費を取ってくるという方法で売り上げを作ることができるのだと思いますが、
WEBの場合は読み物自体を有料化する、バナー広告やタイアップ記事を入れる、のほかにたとえばメルマガに登録してもらって読者のリストを集め、そこに別の商品を紹介してプロモーションしていくなど、 売上を作る方法がたくさんあると思います。
そういうことを把握しておくのは有益だと思うので、その武器を手に入れるまでは、たとえばいまの担当サイトのPVを上げることを目標にするなどしてモチベーションを保つのがよいかな~とお話を聞いていて思いました。

中谷: たしかにそう思います。積極的に勉強していきたいです!
長期の目標と短気の目標をつくれたら、モチベーションが保てそうです!

ジェーン・スー: ははは。まじめに根詰めると倒れそうなので、RPGのつもりで!

中谷: はいw

【つづく】
「恋愛の解決編」は後半お送りします。
19日(月)配信です!お楽しみに。

Text/ジェーン・スー