自撮りじゃダメなの?

マッチングアプリの場合は、奇跡の1枚ではなくむしろ、写りがイマイチな写真がベストと思っております。実際会ったときに「写真と違う」ってガッカリされるのではなく、「写真よりも可愛い」と思わせる印象操作です。しかしこの作戦は相手が一般人の場合に限って有効。

相手がインフルエンサーの場合は、敵(フォロワー)が万単位なので、まずはアイコン画像で目にとまる必要があります。ホリプロのオーディションと同じようなものかと。書類審査を通過しないことには、審査員の前に立つ権利すら得られないので。そこで宣材写真スタジオの存在が必要不可欠なのです。なぜならば……。

自撮りだと、どうしても「一般ピープル感」が漂います。インフルエンサー達は、一般人に対してはどーしても「自分を推しているファンの1人」って感覚になっちゃうでしょうから、自撮りアイコンはアウト。先にも述べた通り、本来は自分自身もインフルエンサーになるのが手っ取り早いのです。しかし、それは難しいので、せめてアイコンだけでも「一般人じゃない存在」っぽく演出する必要があるのです。

宣材写真スタジオじゃなくても、加工アプリで「奇跡の1枚」は作れるじゃないか……と首を傾げたくなる人もいるでしょう。その点に関しては、宣材写真スタジオ一択でお願いします。今は1億総加工アプリ時代ですからね。「奇跡の1枚」に加工できたとしても、敵(フォロワー)たちとて加工しているので、みな同じに見えちゃいます。

カメラマンに撮ってもらうときは…

そういえば少し前にテレ東でユースケ・サンタマリアさんがやっていた『SIX HACK』って番組でも、マイクを握って喋っているふうの画像をアイコンにするだけで、それっぽく見える……みたいな裏技を紹介していました。セミナー講師っぽく見えますからね。

マイクまで握らずとも、プロのカメラマンさんに撮影していただいた宣材写真をアイコンにすれば、インフルエンサーの目にとまる可能性大。なお、メイク付きで撮影することをオススメします。プロのメイクさんにお任せすると、ホントにホントに「このまま一生メイクを落としたくない!」ってくらい別人に仕上げていただけますから。

Text/菊池美佳子