②優しくて機嫌がいい

「私はドキンちゃん
なるべく楽しく暮らしたい」
―-歌『私はドキンちゃん』

ワガママな女は、他人に迷惑をかける傲慢なだけの人と思われがちかもしれないが、意外と他人に優しかったりする。自分がワガママな分、他人のワガママの邪魔はしないし、普段から正しさを手放して自分の欲望を大事にしている分、正しさで他人を裁くことがない。

それに、ワガママな女は、自分の欲が満たされてさえすれば、機嫌がいい。「私はこんなに周りに迷惑をかけないようにがんばっているのに、なんで報われないんだろう!」というような苛立ちがない。そもそも迷惑をかけないようにがんばってなんかいないから当然だ。そういう点でカラッとした付き合いやすさがあると思う。「おなかがすいたー」と騒ぎ、好きなものを食べ、満足して、にこにこ眠る、そんな姿は小動物のようで愛らしい。

③刺激的

「私のやりでひとつきすれば
たちまち胸が ドキンドキン
ドキン ドキン ドキン」
―-歌『ドキン ドキン ドキンちゃん-ドキンのうた』

恋は一種の事故だから、どんなに良い条件の人に好かれても全然ピンとこないことがあるし、逆にどんなに迷惑な人でもつい気になってしまうことがある。

私の周りにはワガママな女の子と付き合っている男性が何人かいるが、「彼女と一緒にいて大変じゃない?」と尋ねると、たいてい彼らは「ワガママにふりまわされるのが好き」「疲れるけど、ジェットコースターみたいな感じで刺激的」などと嬉しそうにする。だから結局のところ、恋は条件とかではなくて「ドキドキするかどうか」なのだ。ドキンちゃんという名前もまさに「ドキドキ」からきている。

豊かな欲望のままに自由に生きるワガママな女と一緒にいると、大変なことも多いだろうが、刺激的でもある。そんな刺激にハマってつい好きになってしまう人もいるのではないだろうか。