村上春樹みたいな恋がしたい男はモテない

オタクは自分のことしか考えてない

中村綾花 世界婚活 村上春樹 嫌い Photocapy

 フランスにはオタクに絶大な人気を誇るテレビチャンネルがあります。
その名も「no life」。直訳するまでもなく、身も蓋もない「ザ・オタクチャンネル」です。

 なぜlifeがno=無いのか、改めて考えると「非リアル人生を生きている」ということ。
その理由はゲームや漫画、アニメという非現実的な世界で生きているから、なのでしょう。

「No life」では、日本で今流行っているJ-POPミュージックやら、秋葉系アイドルやらを紹介する番組や、ゲーム攻略法解説する番組があり観ていて案外面白いのです。

 でも、やっぱりこういう非現実の世界にどっぷりいる男性は本物の女性とどう接したら良いのか全然「分かってない」というより「知らない」という事実を目の当たりにする機会がありました。

 先日、友人の友人、42歳独身のフランス人男性と話した時のこと。
彼は日本の音楽が大好きで、日本人女性と交際したいと思っているのだとか。

 だからか、彼の携帯の着信画面は日本人女性のアイドル写真。
さらに彼はAKBの○○ちゃんが可愛くてしょうがないと言います。
私がその人のことを知らないというと、携帯で動画を検索して見せてくれるのですが…。

こりゃ独身なはずだわ… 。

 彼は、僕がどれだけ日本音楽の事を知っているかを披露したかったのでしょうが、結局彼が投げるキャッチボールの球は一方方向。

 相手がどういうことに興味があるかとか、
こういう事を言ったら喜んでくれるんじゃないか?
なんてことは頭になくて、自分、自分、自分なのです。

 ものすごく前置きが長くなりましたが。
私は村上春樹の『ノルウェーの森』を読んだ時、反吐がでそうなほど主人公の男が気持ち悪いと思いました。