緊張感が続いた長いフライト後、NYのホテルの前にいたのは…
いざ出発。九州からの飛行機で成田空港に到着し、 ようやく国際便に乗り込みます。
安いチケットで日本系の航空会社ではなかったので、飛行機の中から日本語を話さない外国人のキャビン・アテンダントがほとんどで焦りました。
飛行機の中では緊張からか一睡もできず、聴く音楽も映画も日本のものばかり選んで気持ちを落ち着かせようとしました。
果てしなく長いフライトの後、到着直後JFK空港で感じたのは、冷たい空気と、日本にはない強烈な洗剤の匂いです。
全神経を尖らせていたからか、この旅の詳細はびっちりと記憶にのこっているのです。
一人でホテルまで行くなんて至難の業だと思っていたので、荷物を受け取るや否や事前に予約したホテルまでの送迎係の日本人を必死で探しました。
私と、他の日本人のお客さんを先導してくれたのは、NYの旅行会社で働いている中年のおじさんでした。
運転がびっくりするほどヘタクソで、ブレーキをガツンガツンと踏むので、船酔いみたいに気持ち悪くなったのでした。
空港からNYマンハッタンにあるホテルまでは高速を通って行くのですが、走る車のプレートには女神の自由が描かれていて、ついにNYに来てしまった事を実感しました。
ホテルに到着すると、無機質なホテルのロビーに不自然にキャップ帽子を被った日本人女性が一人、心細そうに立っていました。
その彼女こそが、インターネット上でコンタクトしていたNY初日を案内してくれる方でした。
私に分かりやすいようにと普段被らないキャップ帽を待ち合わせの合図にしてくれていたのです。