結婚によって寂しさが増す?

ある独身男性の人生を描いた、古いフランス映画があります。足フェチの主人公のイケメン男が、道端で出会ったキレイな足の女性に声をかけては家に誘います。彼は結婚なんてさらさら自分のスタイルじゃないと 、狩りを続ける独身を謳歌しているのです。
映画のラストシーンは、クリスマスイブ。セフレ女性たちに誘いの電話をかけても、留守番電話ばかり…。(フランスのクリスマスは家族行事なので実家に帰る人がほとんどなのです)つまらなさを感じた彼は家を出て外を歩くのですが、そこでまた足のキレイな女性を発見し、夢中で追いかけている途中…車にひかれて交通事故死する、というものです。

お気楽な独り身を謳歌する人生も、寂しく終わってしまうことがあり、結婚をして家族をもっても、また寂しさを感じることもある。映画はこのことを考えさせるものでした。

結婚をしたからといって、寂しさが減ることはなく、むしろ増えることもあるのです。

Text/中村綾花