夫婦の買い物は2人の意見をすり合わせる作業

 先日、我が家にある100年近く使われているアンティークベッド(といってもただのボロ)に嫌気がさした私は、新しいベッドを買いたいと熱望しました。クッションの劣化も激しいし、音もうるさいし、とにかく2人用には小さすぎたからです。

 ところが、彼はすんなり承諾してくれませんでした。そのベッドが彼の家族が代々使い続けてきたものであること、そして彼は独身時代から使い慣れているのでいまさら変えたくない、というのです。

 参りました。彼をいちから説得しないとベットは買い替えられないという残酷な現実に直面です。
そこで、いかに新しいベッドがよいか気づいてもらうために、カタログを見せたり、何気なく店に連れて行ったりと地道な作戦を実行しました。すると、彼はあるお店のベッドに興味を示しはじめたのです。

 いざベッド購入の可能性に光がさしてきたところで、クッションの固さや土台のデザイン、値段等、決めるべきことが結構たくさんあることが分かってきました。
つまり、そのひとつひとつの選択を、私と彼の2人が同時に納得するものを探さなければいけないということです。2人の意見をすりあわせる難関がまだいくつも待っていることに疲れを感じてしまいました。

 こうなると、どうしても譲れない点を除いて、他のチョイスに関しては「もめるくらいなら、相手にチョイスを任せた方が楽」になってきます。

 ということで「大きめのサイズ」という点だけ要求し、後はベッドの固さもデザインも彼にほとんどチョイスを任せました。

 こうしてようやく、なんとか2人の意見がすりあった(?)状態で、念願のベット購入成功です。ベッドひとつでこんなに大変な思いをするので、これから先、車や家選びなど、もっと大きな買い物になったこと考えると気が遠くなるのですよ。トホホ。

Text/中村綾花

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