彼との何気ない結婚の会話

彼と一緒に買い物に行った日だった。
車の中で、結婚について話していた。
軽い気持ちで聞いた「何年後くらいにしたい?」
軽い気持ちで返ってきた「30歳くらいか」
軽い会話だったにしろ、私にはその数字がとても重く感じてしまった。
付き合ってすでに4年。さらに6年付き合った先の結婚は想像していなかった。
結婚をゴールに付き合っていたわけでもない。
それでも私は、あと1・2年で結婚をして幸せな家庭を築きたかった。

「好き」の先に、「付き合う」がある。
「付き合う」の先に「結婚」がある。
それなのに、「好き」と「結婚」は繋がらなかった。

彼と別れたその後

別れても彼とは会い続けていた。
別れてからもずっと彼は好きだよと言い続けてくれた。
それでも、あの時の私は新しい恋愛がしたかった。
そして、やっぱり彼が好きだと気が付いたのは彼に新しい彼女ができたときだった。

何回もデートに行っていた人が、急に彼女ができた。
7年付き合った人と別れて、その後すぐに付き合った人と2か月で結婚した。
2年前に振られた人にもう一度アタックして、その後結婚した。

全部私の友達の経験談である。

恋愛はタイミングだ。

恋愛はわくわくドキドキで、楽しいものであるのに、一種この冷めた見え方になってしまうからこの言葉は好きではないのかもしれない。

好きでも、少し相手との行動のテンポ、感情のテンポが違うだけで、10あったものも0になる。

恋愛が楽しくもあり、虚しくもある理由だ。

私は恋愛はタイミングだと思うようになったから、良くも悪くもその時の恋愛に固執しなくなった。
絶対はなく、結婚しても離婚というものが存在してしまうように、完璧な幸せが確証されることなんてないから、私はその場の幸せだけを噛みしめているのかもしれない。

いつどこで誰と出会うかはわからない。
そして、それらすべてにはきちんと理由がある。
深い悲しみに襲われることもあるが、その時の悲しみが次の幸せを幸せと感じさせてくれる。

恋愛はタイミングだ。

恋愛、いや人生の楽しく、また虚しいテーマなのかもしれない。

Text/カスミ

カスミ
恋愛姉さんカカ姉妹という二人組でSNSを中心に活動するクリエイター。会社員を三年したのち、独立。ミスインターナショナル2018では一般投票一位を獲得。モデルとしても活動している。
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