だんだんと自己開示のハードルが下がり、早くもぶっちゃける免疫がついてきたところで、いよいよ演技へと進みます。「このシチュエーションだったらあなたはどうする？」の寸劇で、お題は

　の２パターン。好きなほうを選んで１人１回、15秒間の実演です。

　いきなり「やってみ！」と言われキョドりましたが、そらみさんの「『上手くやらなくちゃ』と思わなくていい、何もしなくたっていい。正解はないから！」という言葉に励まされ、みんな勇気を出しての挑戦です。彼に声をかける人、ハンカチだけ拾ってほくそ笑む人、ナンパする人、手を振り払って逃げる人…15秒間だけでも行動にとても個性が出ます。でもどれもリアル。

　一巡したところで、「これで『今のあなた』の行動がわかりましたよね。じゃあ次は『あなたが思うモテ子の15秒』をやってみましょう。15秒だけモテ子になりきって、頑張ってみて！」ということで、さっき選んだものと違うお題でチャレンジ。

　今度はみんな、そのまま言葉巧みに飲みに誘ったり、やたらボディタッチしまくったり、お姫様抱っこを要求するツワモノも…！相手の男性役を演じたAM編集部の方々も「ドキドキしちゃった」と興奮気味でした。

　そらみさんも「あ～こんなことできたら人生変わるんだろうな～～」と天井を仰いでましたが、そうそう、今回はそれを学ぶためのイベント。演劇を通して疑似体験ができました。

　最後に「モテ子にまではなれなくても、『今の自分よりちょっとだけ頑張る』私を演じてみましょう」ということで、「エレベーターの中でタイプの人と二人きりになった」のシチュエーションで寸劇。

　と、その前にそらみさんが「どんな時も主導権を握れる秘訣があるんですよ」とこっそり教えてくれました。「モテたくない人は見ないでください」みたいなウザい広告出したくなる最高の金言だったので、マジで書きたくないんですけど…

　ズバリその秘訣は「『私はこの人に好意を持たれている』と思い込むこと」こと。友達に「A、お前のこと好きらしいよ」と知らされると、次にAに会ったとき無駄に女度高い笑顔ふりまいちゃいませんか？あの過剰な自意識を持って常に相手に接していれば、「ゆ～てこいつ私のこと好きだしな～」と思えて、グイグイいっても相手に引かれるという心配がない、という…。そらみさん、世紀の大発見です！

　これには、自分をディズニープリンセスだと思って暮らしている私には超共感できて、確かに鬼ポジティブになることで生きるのはとても楽になるのです。どんなに無視されても「雪だるま作ろう」と誘うメンタル…。「自己肯定感」が最近のAMのホットワードにも上がってますが、まずは「相手に好かれてる前提」で生きてみるのが、大胆な行動を起こすためには大事なようですね。

　今回の演劇ワークショップでは「自分の現状と得意／不得意」を自覚して、それを改善する方法を見つけることができました。考えるだけじゃ上手くいかないから、それを演劇を通して擬似的にでも無理やり「実行」することで、「できるかも」とこれまでにない自信がつきました！　日常の生活の中では、なかなかこういう自信をつけられないと思います。

　みんな、明日から思い込み激しく生きてこ〜！

　そのあと第２部ではお酒を飲みながらのぶっちゃけトーク会。エッセイストでAMに縁が深い紫原明子さんをゲストに交えて、みんなの恋愛話や悩みを根掘り葉掘り。１部でだいぶお互いのキャラがわかってきていたので、もうこの場に羞恥心などはほぼ無く…。

　個人の実体験や悩みなどプライベートなお話で熱く盛り上がったので、面白すぎた詳細はここには書けないのですが、ざっくり盛り上がったトピックだけ挙げると…

　…などなど書ききれません。20人ちょっとの女性たちが大きな円になって話してたんですが、ほぼみんなで一つのトピックについて話し合ってたのが凄かった。「それずっと誰かと話したかった！」という話題ばかりでした。「最後の晩餐」の絵画並みに盛り上がってましたね（個人的にはお酒を注いだりめんどくさいことせず、手酌でみんな飲んでいて嬉しかった）。

　ぶっちゃけ話の大渋滞と「わかる～～」の嵐で、終了予定時刻を過ぎても熱が冷めずにおしゃべりしつづけてしまいました…。

　今回の参加者の方々はみなさんお互い初対面で年齢もバラバラだったのですが、共通点が「AMの読者」というだけあって、個性が豊かで自分の芯がある、「友達になりたい！」と思ってしまう素敵な人ばかりでした。大人になってからの友達ってすごくいいですよね。一夜で世界が広がった気がしました。

Text／アマゾネスいとう