会えないと冷めるタイプにとって恋愛とは

まずは前者のほう。会えないと冷めるタイプにとって恋愛とは、白いご飯とお味噌汁のようなイメージなのでしょう。つまりは、日常的に味わいたいということ。白いご飯とお味噌汁を毎日食べるような感覚で、毎日会いたいとまで言わなくとも、こよなく毎日に近い頻度で会いたい(社会人であれば毎週末とか)。

その白いご飯とお味噌汁の供給が絶たれると……つまり会えないと、それこそ温かいご飯が冷やご飯になってしまうかのように冷めてしまうのでしょう。会う時間を捻出しない相手に対し、時間を作らないのは愛がないからだろうと、冷めた感情になるわけです。

まぁ、精神衛生上はよろしいかと存じます。会えない相手に執着しメンがヘラになるよりも、自動的に冷めればサクッと次の恋愛へ移行することが可能ですから。

郷ひろみタイプにとって恋愛とは

次いで後者のほう。郷ひろみタイプにとって恋愛とは、キルフェボンのフルーツタルトのようなイメージなのでしょう。つまりは、たまーに食べるからこそ美味しいということ。キルフェボンのフルーツタルトを、季節限定の新作が出るのにあわせて食べに行く感覚で、ワンシーズン1回で充分とまで言わなくとも、お互い社会人で仕事もあるから月イチ程度でええじゃないか、と。

たまにしか食べないからこそ、自分にとっては特別感が高まります。次に食べる……もとい次に会うときまでは、相手の存在を心の糧として仕事等に勤しめば、次に会うときは充実によりキラキラ輝いている自分として会うことができる! これぞ、会わない時間が愛を育てるってことなのでしょう。

こちらも精神衛生上、よろしいかと存じます。頻繁に会わないからこそ、特別感が高まるのですから、数週間ぶりに顔を合わせた暁には、おセックスのほうもさぞ燃えるかと! 

自分と相手のタイプが違ったときは?

問題なのは自分と相手のタイプが異なる場合ですよね。自分は会わないと冷めるが、相手がヒロミゴーだと、そこにズレが生じます。逆も然り。自分はヒロミゴーだが、相手が会わないと冷めるタイプだと、これまたズレが生じます。

貴女サマご自身が会わないと冷める場合は、会うこと以上の「何か」をご提供いただきましょう。「会う時間を作らないのは愛がないからだ」という理由で冷めるなら、時間以外で愛を確信できる「何か」があればノープロブレム。

例えば婚姻届に署名しといてもらう、とか。実際に役所へ提出せずとも、一筆書くことに承諾してくれたら、そこに愛を確信できるはず。

貴女サマがヒロミゴーの場合は、「自分ご褒美」を行ないましょう。会うのはたまにで充分な自分が、頻繁に会いたい彼氏に合わせて会う時間を捻出しているのですから、「自分ご褒美」があって当然! 

具体的には、彼氏と会った帰り道は、コンビニでハーゲンダッツを買うとか。もうちょい予算に余裕があるなら、通販サイトでピアスやらワンピースやらポチッとするとか。

これにて両者とも、会うことに対する価値観が違っても、お付き合いを継続していくことができるでしょう! ……多分。

Text/菊池美佳子