なじみの店で勝利の美酒に酔う2人

この店では、「ニノミヤさん、今日、私の凡ミスを挽回してくれてありがとうございました!」「いえいえ、北川さんがきちんとしたデータを作ってくれていたので、僕の会社の支社に印刷してもらっただけです。全然、そんな、たいしたことはないです! ちょっとインクを多く使っただけです!」なんて会話をしながら恐らく勝利したであろうプレゼンについて2人で凱歌をあげた。

そして、なじみの居酒屋でしこたま飲んだ後、ビジネスホテルを2部屋予約した。

「多分、今日は勝ったと思います」と僕は言った。

「私もそう思います、ニノミヤさん」と彼女は言った。

店を出てから我々は「おやすみなさーい」と言いながら隣同士の部屋に別れたのだが、その20分後、ドアがノックされた。北川さんだった。

「ニノミヤさん、やっぱ、私、今日はあなたに助けられたと思うの。もう一杯ずつ飲まない?」

これはナイスなオファーのため、僕の部屋で缶ビールを飲み始めたのだが、途中から彼女は突然「暑い……」と言い、ブラウスのボタンを外し、上半身はブラジャーだけになった。

「ねぇ、ニノミヤさん、この部屋暑くない? あなたも脱いでいいわよ」

もう、ここまで来ると完全に男のロマンのような感じになってきて僕も「はい、僕も脱ぎます!」と上半身を裸にした。すると彼女は乳首をなめてきて僕のいきり立ったアソコを触って来た。後はもう当然の展開である。

以後、北川さんとはこの仕事が終わるまで北陸新幹線に乗って毎度金沢に行ったのだが、金沢の関係者にバレないよう富山まで行き、同様の行為をするようになった。サラリーマンにとって出張が楽しいのはこういうことがあるのだな、とこれからのサラリーマン生活に夢を抱き始めている現在である。

Text/中川淳一郎

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