月経困難症の治療効果もあるという避妊リング、『ミレーナ52mg』を装着して、ひと月半が経ちました。装着した当日から、パンティーライナーを着けておけば下着が汚れないくらいの微量な不正出血が続いたものの、生理予定日頃を過ぎたあたりでぱったり止まり、そして今に至ります。
ひょっとして、不正出血に紛れて生理も終わった? もしそうだとしたら、こんなにこれからの人生、快適すぎる! と喜び勇んだものの、一か月検診で訪れた婦人科の医師いわく、「ホルモンバランスが変わって、生理が一回飛んだ可能性もある」ということなので、次回の生理予定日まで様子見です。
『ミレーナ52mg』を入れて、もうひとつ気になったことは胸の張り。ある日、なんとなく左の胸に違和感を持ったのです。近所に乳腺科のある病院があるので、念のためにそこで触診してもらったところ、特にしこりなどの異常は見つからなかったとのことですが、そういえば、去年も今年も乳がん検診をやってないことを思い出して、後日、マンモグラフィーを撮ってもらう予約を入れました。
もともとわたしは、少し身体に不具合があっても「面倒だからいいや」「まぁ大丈夫でしょ」と病院に行くのを後回しにしがちなタイプなのですが、だからこそ最近は意識して、ちゃんと行くようにしています。逆に夫は「市販薬を薬局で買うよりも、病院で処方してもらった方が安く済むし」と何かあるとすぐに病院に駆け込むタイプ。そのフットワークの軽さが羨ましくもあるし、さらにはパートナーとして、ありがたさもある。
病院に行きたがらない元恋人
というのも、パートナーが病院に行かないというのは、なかなかのストレスです。以前付き合っていた男性でも、やはり病院に行きたがらない人がいて、それなのに身体が弱く、会うたびに「腰が痛い」「鼻炎でしんどい」「風邪が一か月以上、治らない」「歯がぐらつく」「熱っぽい」というようなぼやきを聞かされていました。
最初は心配をして、あまりに具合が悪そうなときは、ポカリスエットや消化に良さそうな食べ物を持って家を訪れたりもしていたのですが、本音をいうと体調の悪い人と一緒にいても、全然楽しくないんですよね。せっかく立てた予定も体調不良でキャンセルになってしまったり、遊びに行ってもテンションが低くて全然盛り上がらなかったり。それでも、「人として、病人には優しくしないと」「しかも恋人なんだから」と労わることを心がけていたある日のこと。仕事中に「風邪を引いたみたいで、仕事を休んで家で寝込んでいる」と連絡が来たのです。
しかしその日は、わたしは仕事の後に、飲み会の予定が入っていました。前々から楽しみにしていた会です。一人暮らしで誰も看病してくる人がいないといっても、立派な大人の男性。飲み会をドタキャンしてまで世話をしに行くことはない。お店を予約してくれた幹事にも迷惑がかかりますし。そう思って「今夜は前からの予定があるから行けないけど、お大事にね」と返事をしたところ、なんだか不服そうな返事がきましたが、「具合が悪いのは、どうせいつものこと」、これ以上彼の体調の悪さに振り回されたくない思いも手伝って、あくまでも自分の都合を優先させることにしました。
- 1
- 2