「まずはビデオチャットで」は新たなスタンダードとなるか?

この新型コロナ禍であらゆるマッチングアプリの利用者は急増したというが、その中でも個人的に面白いと思ったのは、2019年にスタートしたブライングデートアプリのBlindee。女性フレンドリーをコンセプトにしている本サービスは、条件に合致した相手とランダムにマッチングしてくれ、3分間のビデオコールができるというものだ。

オンラインデート

一般的なマッチングアプリと異なるのは、スクリーンにはモザイクがかかっていて、お互いの容姿を隠したままオンラインデートをするという点だ。さらにそのモザイクの濃さも75%、 50%、 25%とユーザー自身が変えられるので、プライバシーを保ったまま気軽に出会いを楽しむことができる。

[画像説明] ざっくりしたイメージは伝えられつつ、ディティールは隠せる絶妙な塩梅のモザイクだ

オンラインデートの普及に関して、インディアナ大学キンゼイ研究所の上級研究員でアメリカ人類学や人間行動を専門とするHelen Fisher氏は「オンラインデートはセックスとも、奢り・奢られ論争とも無縁。ビデオチャットが普及してますますフィジカルなデートが持つ意味合いは変わってくるはずです。だって実際に会う前に時間・お金・労力など色んなことが節約できるんですから」とGlamourに語った。

確かに、

・それぞれが食べ物を用意すればいいので、レストランの予約の必要なし
・身体的な接触がゼロなのでレイプなどのリスクが皆無
・ソファやベッドなど自分のくつろげる場所からリラックスしてデートに臨むことができる
・部屋着でOK
・万が一「この人なんか違う…」と感じてもビデオチャットなら早めに切り上げられる
・背景に映る部屋の雰囲気やインテリアから相手の人柄が見えてくる
・場合によっては女の影を探ることも可能
・相手の素の姿がみられるかも

などなど、結構利点が多いように感じる。今後「アリかナシか」を判断するための0次会程度のテンションで臨めばいいし、リアルでのマッチング精度を高めるためのワンステップになりそうだ。

パンデミック下で生まれたデートカルチャー「リアルで会う前に、ビデオチャットデート」はニューノーマルでも私たちのデート観を大きく塗り替えるだろうか。私はというと、この後ネットでLEDリングライトを注文する予定だ。

Text/橋本沙織

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