「彼は私のことをどう思ってますか?」なんて占っても意味ないが

こんにちは! 今回から始まるこの連載は、女性が自分の人生について頭を抱えて悩んでしまったときに、ストレートな方向からではなく、ナナメ方向からヒントを提示してくれる様々な「本」を紹介していく予定である。
急いでいるときこそ真っ直ぐに道を示して欲しいものではあるけれど、ちょっと立ち止まってから迂回してまわるほうが吉なこともある。そんなわけで、この連載はぜひ自分のタイミングで、必要に応じて読んでくれたら嬉しい。

その問い、占う価値はない

好きな人の気持ちを知ろうと占いをする女性の画像 Pixabay

さて、第1回目は「占い」について。星座占い、動物占い、手相占い、おみくじ、四柱推命、霊感、タロットカード……古来より、人間は占いとともに歴史を歩んできたといっても過言ではない。今日の運勢から恋占い、はたまた政治や経営判断まで、オカルトだのスピリチュアルだの迷信だのとバカにしながら、なんだかんだで私たちは今日も、占いの不思議な力を無視せずにはいられないでいる。

恋をしている女の子が真っ先に占いたくなってしまうのは、きっと互いの生年月日などから割り出す「彼との相性」、もしくは「彼が自分のことをどう思っているか」、あるいは「この恋の行方はどうなるか」などではないだろうか。あるいは婚活中の女の子であれば、「結婚相手とはいつ出会えるのか」とか。

ちょっとキツイことを結論から言ってしまうんだけど、これらはすべて占う価値がない問いだ。こういうことを星座やタロットを使って解き明かそうとしているのなら、今すぐ辞めたほうが賢明だと思う。
……と偉そうなことを言いつつ、私もこれらの問いを手相やタロットを使って占ってしまったことが、過去にまったくないわけではない。本人に直接聞けない事情があるからこそ神秘の力を借りたくなるものだし、先が見えない不安があるからこそ、占いの力でなんとか見通しを立てたいのだ。気持ちはわかる。

だけど最近、ちょっとした出来心で、占い界の第一人者である鏡リュウジさんの『タロットの秘密』を読んで、これらの問いがマジで占う意味のないものだと、確信を持ってしまった。

占いの本を読んで占いの意味を問いただせとは矛盾するようだが、ついつい相手の気持ちや未来を神秘の力に委ねたくなってしまう人ほど、一度しっかりタロットカードを勉強してみることをすすめたい。