元外資系バリキャリ不健康OL時代の反動で一転、東京砂漠の小さなマンションのベランダでハーブを育てはじめ、 ていねいな暮らしへとシフトした料理研究家・太田みおさん。
とはいえ、独身の忙しい生活のなかで「“ていねいなごはん”なんか作ってる余裕ない…!」という気持ちも分かりすぎるほどよく分かるという太田さんが、おひとりさま女史のための、ちょっとおしゃれで気軽な週末ごはんを提案する連載です。
柔らかく甘いかぼちゃと、カリッとしたナッツの新鮮ハーモニー
太田みお
誰もが振り返ってしまうほど美しい、女友達がいる。
彼女は、外資系金融会社のマネージャーとしてバリバリ活躍中のキャリアウーマン。容姿がずば抜けて美しいだけでなく、とてつもなく仕事ができるので、ヘッドハンティングされながら、金融業界を優雅に舞い渡っている。
そしてさらに、歳を重ねるほど、色香が増し魅力的になっているように思う。
そんな彼女が、ある休日、私の家に遊びに来てくれた。そのとき持参してくれたのが、このかぼちゃのサラダ。
軽井沢に住むおばあさまが畑で育てたかぼちゃを使い、彼女が作ってきてくれたらしい。
なめらかな舌触りの甘いかぼちゃに、カリッとした食感が楽しく香ばしいナッツが絡み合い、とても新鮮なハーモニー!
以前にも書いたが、やはり「仕事ができる女は料理も上手い」説は、今のところ、私の周りでは例外がない。
そして彼女のように、ただ若さにまかせた美しさではなく、歳を重ねるほど魅力的になっていくひとは、「忙しい仕事」を言い訳にせず、日々の食事や暮らしにも気をつかい、豊かな時間を重ねているのだと思う。
今年のハロウィンは今月末の土曜日。
あのときの感動を、“舌の記憶”を頼りに再現してみた秋らしい一品を週末ごはんにぜひ!
- 1
- 2