人生論の99%は言ってる人のエゴだから

 年上の人の声って参考になる部分も確かにあるんだけど、99%は自分の成功体験を語っているだけです。「20代でやっておくべき◯個のこと」って、ちゃんと言い換えると「著者の私が(当時は特に意識してなかったけど)20代でやっておいて良かったなと今になって思うこと」だし、「アラサーでこれをやったらイタイ」みたいな話だって、その人のキャラによってはむしろアラサーでそれをやることこそが魅力だったりする場合もあります。はっきりいって、そこに普遍性はまったくありません。

 人間って一人一人、本当にバラバラです。容姿のピークですら、元オイリー剛毛の私には、よくいわれる女性の枠とはちょっとズレていた気がするし、仕事や恋愛のピークと来たらそれこそ千差万別です(それを言い出すとそもそもピークという概念自体がどうなんだと思うけど)。

「◯歳だからこうしなきゃダメ」という話は、ほとんど言ってる人のエゴというか、「私はこうした」という話でしかありません。もちろん、私のこのコラムだってそうです。だからどうか、半分は聞き流すというか、あまり真面目に取りすぎて苦しくなってしまわないでくださいね。

 年齢に関することって、「ほー、あいつあんなこと言ってら」とナメた態度で聞くくらいでちょうどいいんじゃないかと、私はいつも思います。

※2017年3月13日に「SOLO」で掲載しました