アラフォーが悪ノリで集団ヌード撮影。あの楽しい時間を残したかった

ZINEを作るのが流行しているそうですが、わたしも例にたがわずハマっております。かつて雑誌の編集部でバイトをしていたので、本作りは好きだし、一応は技術も持っている。ホス狂いをテーマにした『好きで好きで仕方なかった』という自作自演のビジュアルノベルを作ったのを皮切りに、90年代ブルセラ回顧エッセイ『トーキョー’90クロニクル』、SM界の超有名人『三代目葵マリーさんの公式ファンブック』など、一年に一冊か二冊のペースで作ってきたのですが、今年は初の試みで、女友達ふたりと合同で一冊作ることに。

テーマは「15年前にクリエーターとして活動していた女の子たちが、いま何をしているか」というもので、かつてあった『ナイロンガールズ』という女性向けウェブサイトの関係者たちにエッセイの寄稿を頼むとともに、二村ヒトシさんをゲストにお迎えして「サブカルおじさんとサブカル女子」をテーマにした座談会を記事化したりと、いろんなコーナーのある雑誌テイストなZINEに仕上がって大変に満足。こういう共同作業って時に仲違いの原因になったりもするんですがそれもなく、というかむしろ結束が高まった。共同作業でモノを作る醍醐味よ。

集団ヌード写真をせっかく撮ったのに…

さて、実は今回のZINEには、我々の集団ヌード画像が掲載されています。なぜそんなものが存在しているかというと、いまから6年前の平成最後の日。とある理由があって集団ヌード写真を撮ろうということになり、フォトグラファーの酒井よし彦さんに撮ったいただいたのだけれど、撮っただけ。長らく陽の目をみることもなく、ただただパソコンの中にあった。

自分ひとりのヌードだったら、自分ひとりで掲載の判断ができるので、なにかのプロフィールに使うとか、それこそZINEに載せるとか、カレンダーを作るとか、年賀状にするとか好きに使えるけれども、集団となるとひとりひとりに確認を取らないといけない。使用画像を選定して「これ使っていい?」と全員に確認して調整がいかにも面倒くさそうだし、ヌードゆえに取り扱いもナイーブだし、あとそもそもの使い道がない。いいね欲しさにSNSに載せるのもなんだかなーという感じだし、写真集にして販売してもニーズがないだろうし、バストトップまでは世間様に晒したくないし。そんな感じで長年お蔵入りをしていたものの、一方でせっかく撮ったのに、残念だなぁという気持ちもあった。その残念という気持ちが、どういうことなのかはわからないけれど、なんとなくずっと引っ掛かりがあった。