おじさんが恥ずかしそうに告白

私はそこからますますホメたのよ。元々入れ墨なんて興味なかったし、なんでわざわざこんなもん入れるんだろう、と思っていたんだけど、とにかくこのおじさんの入れ墨は絵画として素晴らしい出来栄えだった。おじさんはまんざらでもない顔をして「いやぁ、そんなに喜んでくれるなんてさ……」なんて照れちゃった。

するとね、おじさんはちょっと恥ずかしそうな顔をしてこう言ったの。

「オレはチンコと金玉にも入れ墨入れてるんだよ……」

私はそれにはさすがに仰天しちゃってさ、「あぁ、そうなんですか……」としか言えなかった。でも、今考えたら「見せてください！　そして私がしごきますから、勃起した状態の入れ墨チンコも見せてください！」と言っておけば良かったわ。これ、私の一生の後悔よ。なにしろ映像ではさておき、自分の目の前で屹立して怒張した入れ墨チンコと金玉を見られる機会なんてないでしょ？

私、またあそこで側溝にハマっちゃおうかな、なんて思ったわ～。

Text／中川淳一郎