現地男性がご飯に連れてってくれて…若い頃の海外旅行はかなりイージーだった

今年の夏、息子と一緒にフィリピンに二週間滞在する予定です。以前から、英語を学ぶためにフィリピンの語学学校に通いたいと思っていたのだけど、コロナ禍で伸び伸びになってしまっていたのが、ようやく今年、念願叶う。すでに学費は振込み済み、航空券も押さえた。が、肝心のパスポートが切れてしまっている。最後の海外旅行は2020年。かつては年に3回、4回は海外へと赴いていたのに、数年分のスタンプがゼロのパスポートを見ると寂しさもあるけれど、その分を取り戻す……とまではいかないけれど、そこそこ長めの日程なので楽しみです。遊びじゃなくて英語を学ぶのがメインではあるのですが。

しかし、申し込んだはいいけど実は少し憂鬱でもあります。だって一日6時間、先生とマンツーマン。その間、英語しかしゃべれないって、英語に不自由な身からすると相当なプレッシャーじゃないですか。が、それでもやるんだよ! と思い立った理由は、「わたしがオバサンになったから」です。

若い頃の海外旅行はかなりイージーだった

若い頃、海外旅行はかなりのイージーモードでした。バーで飲んでいても、クラブで踊り狂っていても、安宿の共有スペースでチルっていても、教会の石段に腰を下ろしてぼんやりしていても、必ず現地およびツーリストの男性が話しかけてきてくれた。ご飯に行こうとか一緒に飲もうとか観光案内してあげるとかで、そういう誘いがありがたく受けた結果、学生たちの集結するホームパーティーに招いてもらったり、知り合ったばかりの人たちと川辺で朝焼けを一緒にみたり、カオサンの路上でおしゃべりしながらビールぐだぐだ飲んだり、ドイツでソーセージにパクついたり、スペインでチョリソーに舌堤を打ったり、韓国でトッポギを食ったりと、いろいろな経験ができた。それは、向こうがわたしとコミュニケーションを取ろうという熱意があったからで、しかし、わたしのエロティックキャピタルが低下するというか、まぁはっきりいうとババアになるにつれて、そういう現地の人や、他の国との旅行者との交流みたいなものがなくなってきてしまった。