「大して仲良くない人」からの連絡
人に共感するのもされるのも、実際はかなり疲労を伴う行為だったんだなということを最近はよく考えている。
なぜか、大して仲良くもない人から連絡がよく来る。ここでいう「大して仲良くない人」というのは、本当に仲がいい訳ではない人で、10年くらい前のサマソニで友達に紹介された彼女(すでに破局済み)とか、卒業してから一度も連絡を取っていない大学時代の友達とか、何かのイベントだか飲み会で挨拶と「仕事何してるんですか?」程度の話しかしなかった顔も薄ぼんやりとしか覚えていない人とか。ちなみに、全員連絡先を知らない。SNSで突然DMが来たり、共通の知り合いを通じて連絡が来たりする。
「いや、なんで?」と思いながら、来た連絡を返し、何度かラリーが続き、気づいたら飲み会の予定を組むことになっている。いや、本当になんで? 今更? THE☆大人の付き合いみたいな、かなり表面的な付き合いの仕方しかしてこなかった人ばかりなので、戸惑う。
勧誘の可能性もゼロではないのだが、もう少し前向きに考えてみると、私の何かしらに興味があったからわざわざ連絡を取って飲むことになってしまったんだけど、理由が不透明なので少し怖い。基本的に自分からはあまり連絡をしないし、コロナが流行り出してから新しい人間関係を構築する機会がほとんどなくなってしまったので、ありがたくはあるが。
会社の仲いい人の離婚調停の話
会社に仲のいい人がいる。よくランチに行く仲で、お互いに社歴がそこそこ長い。LINEも交換し、たまにやりとりをする。彼女は2児の母で、子どもが歌っている動画や遊んでいるときの写真をよく見せてくれる。正直に言うと、私は他人の子どもにまったく興味はないのだが、好意で見せてくれるものを無下にできないよな、と「かわいい」「すごいね!」とか言いながらやり過ごしている。それが社会では普通の反応かな?と思ったからだ。
最近、その人からよく離婚調停の話を聞かされる。美味いランチを食べながら、子どもの養育費とか義両親がどうとかそういう話をされる。それも、「大変だよね」「そうだよね」とか言いながらやり過ごす。結婚したことないどころか、したいと強く思ったことすらない私のそんな話をしたって有益な情報なんて得られないことなんてわかりきっているはずなのに。多分、不安で共感されたいだけなんだろうなと思って、Yahoo!知恵袋にも発言小町にも満たないぬるい反応をする。
多分、彼女は私みたいな女なんてこの世に存在しないと思っている。この世に存在するすべての女性は結婚がしたいし子どもが欲しいと思っている。なので、私に対して「早く結婚できるといいね」と善意100%で言ってくる。きっと、丁寧に説明をしたところでわからないのだと思う。「そうだね」と言いながら、私はいつもこの手の話も適当に終わらせる。
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