恋愛が流行らなくなった理由を、まとめておきます。
・経済が豊かになった
恋愛以外にも楽しいことがたくさん増えました。趣味に情報にグッズ、消費。恋愛をし、結婚をし、子どもを産む人を増やすには、日本がもう一度圧倒的に貧しくならないとダメ、と言う人もいます。
・経済不安
矛盾するようですが、この20年の経済不況も、恋愛難の一因です。社会全体としてエネルギーがなくなり、恋愛どころではない、目の前の生活に精いっぱいという男性・女性が増えています。逆に言えば、華やかな恋愛の文化(消費と結びついた)は、長い目で見ればほんの一時期のもの(バブル期)でしかなく、いまさら、とやかく言う必要(クルマが売れなくなった、クリスマスの外食が減った)はないのかもしれません。
・つながっていられる
現代において、さみしい気持ちをもつ時間は圧倒的に減りました。ネットがつながり、人ともつながり、つねになにかにつながっている24時間。さみしいという気持ちは、恋愛を加速させるものでした。それがなくなった今、昔のように恋いこがれるという気持ちはなさそう。ですがいっぽうで、そういった薄く・広く・ゆるいつながりに、不安を感じる人も増えているようです。
・バーチャル
男性から見れば、性情報の氾濫も大きな要因です。女性の体はどうなっているんだろう?という健全な妄想、それこそが、恋愛を(よくも悪くも)加速させる要素でした。いまや、簡単に手軽に、女性と接する(バーチャルで完璧な2次元の女性含め)機会があり、3次元にとっては旗色が悪くなりつつあります。それは女性も同様。恋愛難の時代に、エア恋愛はますます加速している様子です。
・ジェンダーの変化
女性の社会進出が進み、男性と女性の垣根がなくなるいっぽう。それなのに、日本社会全体を覆うコンサバティブな恋愛観・男女観・結婚観に、多くの男女が違和感を感じ、「そんな恋愛はリアルじゃない」「そんな結婚ならしなくてもOK」と選択しているのは、しかたのないことでもあります。
と、いくぶん乱暴ながら、社会学的には、恋愛と恋愛結婚には、向かい風な状況。
草食系男子というトレンドも、この文脈で語るならば、当然の結果といえます。
ならばどうするか?
それでいいのか? 仕方ないのか?
最近は、さらにもう少し踏み込んで、
別の角度から「恋愛」について考えています。
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