「有名人」になるということ。勝間さん新著

勝間さんの新著、「『有名人になる』ということ」/ディスカバー携書。
おもしろかった。

「有名になること」自体をプロジェクトとして捉え、当たる確率の高そうなことの仮説検証を繰り返す。3年ほど前の著書「目立つ力」でもそのエッセンスの一部は紹介されていたが、今回はさらに円熟味を増して構造化されている。
私にとっては、プロジェクトとしての捉え方、非助成認知率30%という”SMART”なKPIの設定、有名人のPros/Consなどなど、コンセプチャライズと現場感とがあって、すんなり頭に入ってくるので大変読み進めやすい。

実は私はこの2年半、彼女の本で得た知見の恩恵を、フルに享受した。

・当ブログの初回をご覧いただけるとわかるように、「目立つ力」を買ったその日にブログを始めてみた。
・初めの1年半ほどは、ほぼ毎日欠かさず更新。情報発信をし続けた
・あわせて、セミナーなどの場でしゃべるアウトプットも実行。こうした場では、聴衆とのインタラクションも多々あるので、発信することでリアルなインプットも得られ、さらに内容が進化する、という正のスパイラルが働いた
・ブログを書き始めて半年少々で、内容を見てもらい文藝春秋から出版の話が決まる(編集の方のご紹介は、勝間さんチームの上念さんにお願いした)。
・で、昨年5月に出版し、現在三刷目。その半年後にはTBS系「私の何がイケないの?」の出演が決まり、結果的にレギュラー化

・・・といったかんじの2年半ですね。

一方で、私は、彼女の言う「有名人のデメリット」については、今も抵抗がある。
いくつか紹介すると、
・「衆人環視」の中で生きること:
まあ、彼女の有名度とは比肩すべくもないですけど、私もテレビ出演が続いてたときには電車の中で知らない人からじーっと凝視されることも。キー局のパワーは、やっぱりすごいのです。少なくとも、同じマンション住人の方たちからはかなりの高確率で「見ました!」と言われました。
・見知らぬ人たちから批判され攻撃されることを日常と考えないといけないこと:
これは精神的にも時間的にも負荷がかかる。なので、当ブログのコメント欄は閉めました。

んー、やっぱ、私はいいや。露出は今のレベルを超えないくらいにしておきます。。

でも、やってみないと見えない世界があるということ、素直に愚直に行動し継続するとそれなりの成果は得られるということが最大の学びですね。

ではまた。

Last updated  2012年05月07日 01時40分04秒