【女は外見ですべてが決まる?】ブスが恋する映画まとめ

映画の中で愛し合うのは美男と美女。現実ではいつも鏡の前で溜息をつく。
「もうちょっと顔が良かったら、人生が変わっていたんじゃないか……?」
あーもう、鏡を叩き割りたい! その破片をバランスよく繋ぎ合わせて、美人に生まれ変われたら……。
顔に泣いて顔に笑う、そんなあなた必見! “女の顔にまつわる”映画3本を紹介します。

面食い男が体重136kgのブスに恋をした『愛しのローズマリー』

まず一本目は、『メリーに首ったけ』『ふたりにクギづけ』など過激なコメディで知られるファレリー兄弟監督のラブストーリー。
面食い男がブスに恋するお話です。

愛しのローズマリー 2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ストーリー

「絶世の美女をモノにしろ」という父親の遺言によって美女しか恋愛対象にできないでいるハル(ジャック・ブラック)は、精神治療医に催眠術をかけられて“女の内面の美が見える”ようになる。

ある日、スタイル抜群の絶世の美女ローズマリー(グウィネス・パルトロウ)に出会う。しかし実際は彼女、体重136kgのブスだった……。

ブス描写が容赦ない!

ハルの目に、ローズマリーは色気漂うスレンダー美女に見える。だけどプールに飛び込むと水がバシャーーン! 脱ぐと巨大なパンツがファッサーーン! そんな周囲の真実の目とのギャップがいちいち笑いを誘います。
でも、彼女にとっては全然笑えない。座っただけでイスを壊すのも、別に笑わそうとは思っていないから。

ファレリー兄弟監督が繰り出すネタの数々は、ブスにとにかく失礼。世間から“醜い”とされている人の現状を残酷なまでにリアルに切り取り、これがブスに定められた運命なのだと、容赦なく叩き付けてきます。
だからこそ、生まれて初めて男性に色目を使ってもらえたローズマリーがハルに感謝するシーンに、彼女の切実さを感じ、胸にジーンと響くのです。

美は、見る人の目に宿る?

本作で最もユーモラスに描かれているのは、周囲がハルを狂人扱いするところ。彼らはローズマリーに直接“ブス”なんて言葉は投げかけないけど、ハルに「頭がおかしくなったのか?」と尋ねる時点で“ブス”以上に失礼なのです。
でも、本人に美しく見えたら別にいいんじゃないでしょうか?

人の目を気にして恋愛をする必要なんてない。
普段私たちは他人の恋愛を見るときに金、地位、外見などどれほど色眼鏡が入っているのでしょう。そりゃあすべて重要な要素だけど、自分にとって本当に必要な人がその眼鏡のせいで曇って見えたら勿体ないです。
ローズマリーは心優しい女性。ハルは彼女を必死に追いかけます。これほどまでの純愛はありません。
美の価値観なんて誰が決めた? この映画を観ると本当に“醜い”ものが何なのかが分かるかも。

愛しのローズマリー

『愛しのローズマリー』ブルーレイ
2012年2月3日発売(発売中)
2012年4月4日レンタル開始(レンタル中)
価格:税込¥2,500
社名:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン