無自覚なカメレオン体質は、さまざまな誤解を招く

その一方で、花道に対する感情が“恋”だと自覚できていない彼女は、「バスケをがんばる花道クンを応援してあげる」という回りくどい方法で、自分の中のモヤモヤを満たそうとします。

これ、ハルコが“花道の気持ちには気付いていない超ド天然”という設定だからいいようなものの、ですよ?
もしもあなたがハルコと同じ立場だったら、花道からの好意に気付かないわけありませんよね?
そのうえで花道にあんな態度を取っていたら、“バスケ部のために、自分への好意を利用して花道をやる気にさせている超絶猛禽”だと思われても仕方ないでしょう。

それにもし、同じバスケ部の中にハルコのことを好きな男子部員や、花道のことが好きな女子マネがいたら、どうなるでしょうか。
思わせぶりなハルコの言動は周囲をやきもきさせ、下手をすればサークルクラッシャーにもなりかねません。

恋かなYES! 恋じゃないYES!

さらに最悪なのは、たとえ花道が正面切ってハルコに告白していたとしても、彼女は「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだ……」とか言って彼をフッてしまう可能性すらあるということです。

「花道クンへの気持ちは、別に“恋”とかじゃないし……」
そうやって自分に言い訳をして、本当の気持ちに無自覚で無頓着なままいると、周囲を不幸にするばかりか、ハルコ自身の幸せすら逃してしまうでしょう。

彼女はそれでいいかもしれませんが、煮え湯をゴクゴク飲まされた花道や、周囲の人間は浮かばれないですよね。
「無知は罪なり」という言葉がありますが、無用のさや当てや生殺し、嫉妬を生むという意味で、恋愛においては「無自覚もまた罪なり」なのです。

そうならないためにも、周りの色をうかがって自分の気持ちに嘘をつく“カメレオン女”になってはいけません。
あなたが放ったらかしにしているその気持ち、恋かな? それとも、恋じゃない?

Text/Fukusuke Fukuda

前後の連載記事