最終回:西口敦さんの著書に学べ!“フツウ”はそもそも存在しなかった!?(6)

 「フツウの恋がしたい」「フツウの彼だったら満足なのに…」 呪文のように繰り返される、フツウフツウフツウ…。これまでの連載で、この「フツウ」呪縛から脱出しない限り、素晴らしい恋をすることは中々難しいということがおわかりいただけたのではないでしょうか?

 今回は、番外編として、婚活ビジネスについて詳しい戦略コンサルタントの西口敦さんの著書『普通のダンナがなぜ見つからない?』(文藝春秋)を例に、普段フツウといっている状況が、実際にはどれだけ難しいものなのかをお伝えいたします。

私たちが思い描くフツウ男は0.8%! 本当はほとんど存在しない“レア”人材

By Ed Yourdon By Ed Yourdon

 皆さんが考えるフツウの男性といえば…つまり、「普通の会話ができて、普通のルックス、普通の身長、普通の学歴、普通の清潔感…」とキリはないですが、こういうことになるでしょう。

 ただ、実際こんな人たちがどれだけいるのか考えたことはありますか? 西口さんの著書によれば、

“一つ一つが「普通」というからには、確率は50%とする。ところが、この条件すべてを満たす人ということになると、  会話普通50%×ルックス50%×身長50%×清潔感50%×ファッションセンス50%×学歴50%×年収50%×≒0.8%” (本文より)

 ――言葉が出ません。そうです、これが真実なのです。

フツウフツウと言っていると、自分のしたいことができないばかりか、実はその“フツウな男”すらこの世にはほぼ存在しないどちらかというと“レア”な存在だったというのが実際のところです。  

そういえば、合コンや紹介で、いわゆる“フツウな人”って出会えたことがない気がしませんか?

 著者の西口氏は、「フツウの相手でいいのに…」「自然体でいられる人がいいな」というようなセリフを「思考停止ワード」と読んでいます。

これらの言葉は簡単には答えが出ないからです。

この解決策としては、できる限り、具体的にかつ身近にいる実在する人を参考にして自分が思う“フツウな人”“いい人”を明確に思い浮かべることだそう。

そうすれば、自分が本当は“フツウ”ではなく、どんなことを求めているのかが少しはわかるはずでしょう。