編集部:恋愛活動を含めた、生涯のパートナーを本気で探すという気持ちの婚活ならOKということですよね。

苫米地:そうだね。でも、それで本当に結婚するかどうかは知りません。だから恋愛活動です。
だって結婚している人が恋愛したってなんの問題もないんだよ。だって結婚はただのイベント・儀式だから。
結婚てさ、裁判所に書類をだすわけでもない。向こうが透けてみえるような薄っぺらい紙に市役所に出すだけ。それも本人でない人が出しても大丈夫な紙を出すだけ。
それに一生縛られるってさ。

編集部:考えてみると変なシステムですね。

苫米地:政府が税金をとりやすいとか、ありとあらゆる政治的な理由でやっているシステム。社会的な意義はほとんどない。

編集部:そうなると、浮気とか不倫はしたければすればいいということですか?

苫米地:違うよ。なぜなら、好きな人と付き合うことを浮気とは言わないから。
好きじゃない人と付き合うから浮気というわけだから。
もしかしたら、夫と浮気している人もいるかもしれないよ。好きな人がいるのに、夫と付き合っていたら、夫が浮気相手。

そのくらい紙っぺら一枚だってこと。

ただ、人類は子どもの成長が遅い。ほかの動物は生まれたときから、ほとんど成人と変わらないまま生まれてくるものや、そうでなくても早い段階で成長するものが多いのに、人類は子どもの成長に最低でも15年くらいかかるから。
両親がそろって子どもを育てることにはいろいろと利益がある。特に教育システムなんかはそう。
それに対して無責任な親が多いから、ある程度法律で縛るということを国がやるのは、分かるけれども。
先進国家となった日本、アメリカには必要なのだろうか。教育制度の低い途上国だったら分かるけど、我々はそういう時代はとっくに超えたと思うのよ。

教育以外をみても、子どもの人生のために親が婚姻をしっかりと維持するということは社会的にはそれなりの価値があること。
でも、それ以前に子どもを産むか、産まないかは、親の判断。だから、責任感がないやつは子どもつくるなということ。

子どもの部分を除けば、簡単にいうと「今、好きな人と恋愛していること」が正しい。

アメリカとか、キューバとかもそうだけど、すぐ結婚してすぐ別れるんだよ。
キューバは社会主義国だから、離婚しても、一児の未婚の母でも、なんのリスクもない。それが社会主義のいいところ。稼がなきゃならないという理由はないわけ。
社会主義って衣食住医療が全部保障されているわけだから、男と女の扱いがまったく同じ。だから、結婚5回10回は当たり前だったりする。
「結婚何回した?」って聞くと「5回!」って言ったりしてね(笑)。先月と今月で夫が違うとか、いくらでも見たよ。

アメリカ人の場合はすぐにくっついたり、別れたりするけど、結婚している間は浮気を許さないっていう不思議な世界。
結婚している間はその人だけ。でも、別れたら、すぐ次の人が見つかる。そういう変わったシステムなわけ。同時は絶対に許さないけど、結婚は何回もいろんな人とする…みたいな。結婚に対しての考え方は文化によって違う。
日本はなぜか社会的に建前婚が重要視されている。それがさっき言った、女は男の所有物ということ。
男は男で、結婚失敗したら、自分の所有物を管理できなかったと言われる。「財産管理がダメなやつなんかに、会社預けられるか」と。
女も同じで、結婚して離婚すると減点10、2回目だと20と下がっていく…。そうなると、1の結婚してしまうと、なかなか離婚できないから、家庭内離婚がすごく増えていく。
でも、そうして家庭内離婚状態の人と一緒にいたら、それがもう浮気だからね。

だから、恋愛活動はいくらでもしていい。でも、婚活と一緒にしてはいけない。



苫米地英人
認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。ドクター苫米地ワークス・コグニティブリサーチラボ・TPIジャパン・苫米地インスティチュート・一般財団法人BWFジャパン各代表、角川春樹事務所顧問、 南開大学(中国)客座教授、カーネギーメロン大学CyLab兼任フェロー。
苫米地英人公式サイト
ツイッター:@DrTomabechi

 第三回にわたって、女性の生き方・恋愛に関するお話を苫米地さんにお伺いしました。今まで、流されるまま婚活してきたり、特に意味もなく”追わせる”恋愛をしてきた人には驚くような内容ばかりだったと思います。「今、好きな人と恋愛していること」を大切に、 恋愛活動をしていきたいですね。



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Text/AM編集部