テロリストではなく革命家になろう
――自分の性癖やしてほしいことを相手にうまく伝えるコツはありますか?
神田:相手ありきのことなので難しいですけど、自分の要望を男性と一緒に楽しめる物語にして、伝えることが第一歩だと思います。私は革命家じゃなくてテロリストだったんですね。だから、夫だった人にいきなりバンダナをもっていって「縛って」って言っちゃった。(笑)相手を怖がらせてしまったんですよ。
――自分の願望を相手に押し付けてしまったんですね。
神田:これはツーショットダイヤルで学んだことなんですけど、当時は『ナインハーフ』というSMチックな映画が流行っていて。「その映画を観てどう思った?」って電話で聞いてくる人が多かったんです。あぁ、こういう風に言えば良かったんだなってそのとき気づきましたね。自分の性癖を気持ち悪いと思わないで、大切な物語として相手に伝えるとか、共有してもらえるようなアプローチをしていけばいいと思いますよ。
普段はかないようなバックシームのストッキングをはいていくとか、服装でアピールするのでもいいわけですよ。そこで「こういうのってどう?」ってお互いに話ができるといいなって思いますね。
(文/千葉こころ)
神田つばき
38歳のとき、子宮頸がんを患い子宮を全摘出し、それを機に離婚。その後「緊縛美研究会」にモデルとして参加し、41歳からライター、AV女優として活動をスタート。
NPO法人女性の健康とメノポーズ協会認定「女性の健康とワークライフバランス推進員」を務めるなど更年期女性へのアドバイスコラムや、「ドラマものAV」の脚本家として活躍している。今年9月には、自叙伝的小説『ゲスママ』を出版した。 ツイッター:@tsubakist